米国国勢調査局が23日に発表した新しいデータで、シアトルの人口は、増加のスピードがゆるやかになりつつも、2018年に全米で2番目の増加率を記録したことがわかりました。
このデータによると、2017年7月1日から2018年7月1日の1年間に、シアトルの人口は2.1%にあたる15,354人増えて744,955人となりました。
一方、増加数で見た場合、シアトルは全米4番目となっています。
1位：アリゾナ州フェニックス 25,288人
2位：テキサス州サンアントニオ 20,824人
3位：テキサス州フォートワース 19,552人
4位：ワシントン州シアトル 15,354人
5位：ノースカロライナ州シャーロット 13,154人
人口増加数で見た上位15都市のうち8都市は南部、6都市は西部、1都市は中西部で、米国国勢調査局によると、アメリカの西部と南部は人口増加率が高い傾向にあります。
また、アメリカは大都市と小さな町で構成されており、2018年に人口が50,000人以上だった都市はわずか4%（775都市）で、その775都市の人口の合計はアメリカの総人口の39%近くにあたる1億2710万人でした。一方、アメリカにある19,495の非法人地域のうち、約76%にあたる14,768地域の人口は5,000人未満でした。
シアトル・タイムズは、2.1%の増加率は不況の影響がまだ残っていた2010年以来最低で、2016年から2017年には19,000人増え、増加率は全米2位の2.7%だったことから、増加のスピードがゆるやかになっていると指摘。ちなみに、その前年の2015年から2016年の増加率は3.1%と、全米1位でした。
また、全米全体で人口増加率がゆるやかになっていても、シアトルの人口増加率が2.1%で全米2位であること、6年連続で人口増加率の上位5位以内に入っていること、2010年以後の人口増加率は22%にもなること、その結果、2010年代の成長スピードでは全米1位の都市であることを指摘しています。
2018年7月1日時点の人口で見た全米の都市のランキングは、ニューヨーク市（8,398,748人）、ロサンゼルス市（3,990,456人）、シカゴ（2,705,994人）、ヒューストン（2,325,502人）、フェニックス（1,660,272人）。