第4回成人式 USA　ワシントン州ベルビューで、2年ぶりの対面開催

– パンデミックのピーク中はオンライン開催となりました。対面開催とは異なる工夫がたくさんあったと思います。その中で、第4回の開催に役立っているご経験にはどんなことがありますか。

パンデミックの影響で第2回・3回はオンライン開催になりましたが、全米から参加者が集ってくれて、インタラクティブにZOOMで話し合いをしたり、「つながる」こと、「成人を祝う」ことに意義を感じてくれていることが実感できました。

アンケートの結果、「自分のアイデンティティに悩んでいたが、自信を持てるようになった」という声も多く、成人式が日本人・日系人だけでなくあらゆるバックグラウンドを持つ新成人が自分を見つめなおし、自信を持つ機会にもなっていることにやりがいを感じました。

わたしたちの成人式 USA は、日本の成人式をベースにしていますが、初回開催当時から日本と同じことをしようとは思っていませんでした。

「英語で開催したい。日本人・日系人の新成年には自分の中の「ジャパニーズ」に誇りを持ってほしい。それ以外の人たちにはそれぞれのアイデンティティに自信を持ってほしい。日本を好きになってほしい」と願ってボランティア運営をしてきたことは正しかったんだと、スタッフ一同、感じています。

また、式典で毎年「先輩メッセージ」をいただいてますが、名もないわたしたち団体がコンタクトをとっているにも関わらず、アメリカで成人式を開催している意義に賛同いただき、今までMLB選手の菊池雄星さん・宇宙飛行士の山崎直子さん・ピアニストの辻井伸行さんなど著名な方々にも動画メッセージをいただいております。

開催費用はすべてファンドレイジングで賄っていますが、企業・個人のみなさまも快くご支援くださり、「新成人の門出を皆でで祝おう」という温かい気持ちを感じてうれしく思っています。

第4回は対面のみの開催になりますが、初心に戻り、新成人の誰もが自分に自信を持って社会に羽ばたいていけるよう、今までやってきたことを踏襲していこうと思います。特に、つながることの大切さを訴えたいと思います。

– 第1回の対面での開催から、どのようなところが進化していますか。

対面は初回のみなので、会場開催をするプレッシャーがあります。進化ではないですが、初回やったことを、より丁寧にやろうというのがゴールです。

当日の受け付けはオンラインサービスを使っているので、初回よりはスムースになるはずです。

前回人気だった金屏風の前での写真撮影、ひとりひとりステージで手渡しする「成人の証」・集合写真など、手際よくやっていけるよう打ち合わせをしています。

堅苦しくなく、新成人が久しぶりの対面でのイベントを心から楽しみ、彼ら・彼女らの一生の思い出となるよう一生懸命がんばります。

– 成人の先輩から、新たに成人になる人たちへのメッセージをお願いします。

今まで募集してきた先輩メッセージはこちらに掲載しています。

わたしのメッセージも入っていますが、追加するならば、「パンデミックをたくましく生き抜いた新成人たち！おめでとう！Class of SEIJIN 2023 の一員となって、みんなで祝いましょう！旧友に会ったり、新しい仲間ができたり、先輩の話を聴いたり、成人式USAはあなたのこれからの人生に意味深いイベントとなることでしょう。ぜひ参加してください！」

― ありがとうございました！