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ワシントン州内最大の火山マウント・アダムスで、小規模の地震が多発

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米国地質調査所(USGS)のカスケード火山観測所(CVO)と太平洋北西部地震ネットワーク(PNSN)は、ワシントン州南西部にあるマウント・アダムズで、9月にM0.9〜N2.0の6回の地震を観測しました。

ニュースリリースによると、通常、マウント・アダムスでは2~3年に1回ほどしか地震が発生しないため、今回の活動は例外的と考えられています。

しかし、現時点では地震活動が懸念されるレベルに達している兆候はなく、マウント・アダムズの警戒レベルと色分けコードは「緑(正常)」のままです。

現在、マウント・アダムス周辺には地震観測所が一つしかないことから、CVOとPNSNは、一時的な地震観測所を設置することを計画中。これにより、さらに小規模の地震を検出し、規模、位置、深さの観測精度を向上させることになります。

マウント・アダムスとは

マウント・アダムスは、面積と体積の両方でワシントン州内最大の活火山です。米国地質調査所(USGS)によると、最後に噴火したのはおよそ3,800〜7,600年前で、最大の脅威は、噴火時や非噴火時に発生する可能性のあるラハール(火山灰、岩石、氷が混ざった泥流で、急流のコンクリートのように下流に押し寄せる現象)です。

およそ6000年前と300年前に、火山の南西側の弱くなった岩の大規模な山崩れによって発生したラハールは、トラウト・レイク地域まで到達しました。氷に覆われた山頂には、熱水作用で弱くなった岩石が大量に隠れており、将来、山崩れによって遠くまで流れるラハールが発生する可能性があるとされています。

火山としての脅威レベル

米国地質調査所(USGS)によると、マウント・アダムスは全国火山脅威評価では「高脅威」火山(high-threat volcano)に分類されています。この脅威評価は、火山の危険性と地域社会への影響を考慮して算出されるもので、危険性は、過去の噴火の時期や噴火の形に基づいて評価され、火山活動による近隣の人口、航空活動、インフラに及ぼす影響が含まれます。

USGSは、カスケード火山監視所を通じて、早期警戒と対応の精度を向上させ、噴火のリスク軽減や地域社会への影響を最小限に抑えるため、カスケード山脈の高脅威および非常に高脅威の火山での監視能力を向上させるため、ネットワークの拡張に取り組んでいます。これは、2019年に承認されたNational Volcano Early Warning System(全国火山早期警戒システム)の一環として重要な取り組みです。

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