Center for Whale Research(CWR) は27日、ワシントン州の海域に生息するサザンレジデント(Southern Resident)のオルカ(シャチ)の集団 J-Pod に1頭の赤ちゃんが誕生したことを確認したと発表しました。
ピュージェット湾のオルカ研究者のマヤ・シアーズとマーク・シアーズから、12月26日にJポッドに新しい赤ちゃんが生まれたという報告と写真が寄せられたとのことです。
発表によると、この赤ちゃんは、最近の遭遇では存在しなかったことから、生まれて数日しか経っていないと見られています。赤ちゃんは出産したことがないと見られている成体のメスJ40や他のJポッドのメスの近くで観察されたことから、J40が母親である可能性が最も高いと思われるものの、今後の観察が必要とのことです。
1976年からオルカの調査を行っている同センターによると、サザンレジデントはここ数年、栄養に関連したストレスを抱えており、妊娠の多くが失敗に終わり、赤ちゃんオルカの約40%は生後数週間で死亡しています。
2023年7月1日付の集計によると、サザンレジデントオルカの個体数は75頭。J-Podは25頭、K-Podは16頭、L-Podは34頭でした。