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「医療従事者の宗教・道徳上の理由での診察治療拒否は違法」アメリカ連邦裁で判決

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ワシントン州スポケーン市の連邦裁判所判事が、宗教上または道徳上の理由により、合法かつ医学的に必要な治療を拒否する裁量権を医療従事者に広く付与するトランプ政権の求める条項は違法との判断を下しました。

この条項は、たとえ患者の生命が危険にさらされている場合であっても、医療従事者が宗教上または道徳上の理由により、合法かつ医学的に必要な治療を拒否する裁量権を広く付与するもの。ファーガソン州司法長官は「裁判所は、すべてのワシントン州民があらゆる医療サービスを受ける資格があることを認めた」「この規則は、地元の医療提供者に代わる選択のない地方やワーキングプアの家族や、医療の提供を求める際にすでに差別にさらされている LGBTQ の人々に不釣り合いな害を及ぼすもの」と批判しました。

ワシントン州東部地区の連邦地方裁判所に提出された訴状によると、ファーガソン州司法長官は、この条項は特に低所得者で過疎地で働くワーキングプアの患者によるリプロダクティブ・ヘルスケア(性と生殖に関する健康)へのアクセスを危険にさらし、医療提供者が LGBTQ の個人を差別することを可能にすると主張していました。

また、連邦政府は、ワシントン州、その医療機関、または連邦医療保険の補助金を受け取っている機関がこの規則に違反していると判断した場合、州政府への年間100億ドル以上の補助金を打ち切ることが認められるとしていました。

11月6日(水)にはニューヨークの連邦判事がこの条項は違法と判断し、全米で無効としました。今回のワシントン州の連邦裁判所の判断は、トランプ政権による上訴からの保護がさらに強化されることになります。

ファーガソン州司法長官はトランプ政権に対し、これまでに25件の訴訟を起こし、すべて勝訴しています。



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