スターバックス(本社:シアトル)で働く約1万人以上の従業員を代表する労働組合 Starbucks Workers United に所属する一部のバリスタが待遇改善を求め、12月20日からシアトル、シカゴ、ロサンゼルスにある15店舗で5日間のストライキを開始しました。
労働組合のニュースリリースで、フィラデルフィアのバリスタで交渉代表を務めるシルヴィア・ボールドウィンさんは、「今こそ、バリスタへの意義ある投資を含む基盤となる枠組みを確定し、不当労働行為の訴えを解決する時です」と訴えています。また、ボールドウィンさんは自分の時給は16.50ドルである一方で、今年9月にCEOに就任したブライアン・ニコル氏の報酬パッケージは1時間あたり57,000ドルだと指摘し、自分に提示された来年の昇給は2.5%・1時間あたり0.40ドルで、「ほとんど意味がない。週に1杯のスターバックスのドリンクの金額だ。スターバックスは、スターバックスを運営しているバリスタに投資する必要がある」と述べています。
Eater などによると、ストライキに参加する店舗は今後増えるとのことです。
また、労働組合チームスターズ(Teamsters)に所属するアマゾン(本社:シアトル)の配達ドライバーが、賃金の引き上げ、福利厚生の拡充、より安全な労働環境を求め、12月19日にストライキを開始しました。
AP通信や CNN などによると、ストライキが行われているのはカリフォルニア州など4つの州の8つの配送拠点で、ストライキが終了する日は発表されていません。今後さらに拡大する可能性が示唆されています。CNN によると、ストライキを行っているドライバーたちは独立した外部の契約企業を通じて働く契約労働者であることから、アマゾンは自社の従業員とは見なしていません。