シアトルの南のフェデラルウェイ市にあるパシフィック・盆栽・ミュージアムから9日(日)の夜に何者かに盗まれた二つの貴重な盆栽が、11日(火)午後11時頃、ミュージアムに続く道路の横で警備員によって発見されました。
同ミュージアムがプレスリリースを通じて発表したところによると、キュレーターのアーリン・パッカードさんが両方の盆栽を確認し、そこそこ良い状態であると話しています。
「グミの木(Silverberry)は少し損傷しています。おそらく不適切な運搬とハンドリングによるものでしょうが、折れている枝があります。しかし、両方の盆栽と鉢はしっかりしており、一般に公開できる状態です」。
黒松は、第二次世界大戦中にユタ州トパーズの強制収容所に収容されていたフルサワ・ジュウザブロウさんが空き缶で種から育てたもので、5月8日に始まる展示 『World War Bonsai: Remembrance & Resilience』のセンターピースとして展示されるとのことです。
もう一つのグミの木(Silverberry)はハタナカ・ケイコさんが1946年に手がけた作品で、少し枝が折れているものの、改めて展示することに問題はないそう。
エグゼクティブ・ディレクターのキャシー・マッケーブさんは「盆栽が盗まれたことを広く知らせるコミュニティとメディアの多大なサポートに感謝しています」と述べました。返却してくれれば何も聞かないと話していました。この盆栽を返却したのは誰なのか、なぜ盗んだのかについてはわかっていません。