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米議会、恒久的なデイライト・セービング・タイム導入に向けた活動を再開

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今年のデイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time:DST)が11月7日に終了しました。

でも、時間を戻すのも、もしかしたら今回で最後になるかもしれません。と言うのも、デイライト・セービング・タイムを恒久化することを求める法案が米議会に改めて提出され、導入に向けた活動が再開されているからです。

デイライト・セービング・タイム

ID 110625784 © Albachiaraa | Dreamstime.com

デイライト・セービング・タイムは3月第2日曜から11月の第1日曜まで時間を1時間進める制度。

ハワイ州、アリゾナ州(ナバホ族居留地を除く)、サモア、グアム、プエルトリコ、バージン諸島、マリアナ諸島北部以外で採用されているもので、実施期間が終わると、時間を1時間戻して標準時(Standard Time)となります。

「シアトルのあるワシントン州は緯度が高く季節による日照時間の変化が大きいので、この制度があっている」と思われるかもしれませんが、実は、この時間の変更が原因とされる健康問題や安全に対する懸念から時間を年間を通じて統一することを求める声が高まり、ワシントン州議会は2019年に「年間を通じてデイライト・セービング・タイムに設定する法案」を可決し、インスリー知事が署名したため、あとは米国議会の承認を得るだけとなっています。

なぜなら、「年間を通じて標準時にする場合」は州議会が承認すれば採用できますが、「年間を通じてデイライト・セービング・タイムにする場合」は米国議会の承認が必要なのです。

これは、ワシントン州だけの動きではありません。

2021年3月に超党派の法案「Sunshine Protection Act」が米国議会に提出された時点で、デイライト・セービング・タイムの恒久化を承認していた州は15州でしたが、NCSL によると、2021年11月時点で18州に増えています(カリフォルニア州議会が有権者投票の結果を承認すれば19州になります)。

ワシントン州選出のパティ・マレー上院議員は、「アメリカ人は、より多くの太陽光と、より少ない憂鬱を望んでいます。ワシントン州の人々は、今日、時計の時間を変えなければならないかもしれませんが、デイライト・セービング・タイムを恒久的なものにすべきだと明確に表明しています。これは、私たち全員が賛同できる、また賛同すべき超党派の問題です」とツイートしています。

なお、アメリカでは "summer time"(夏時間)ではなく、"Daylight Saving Time" という名称で呼ばれます。

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