ワシントン州スノホミッシュ郡で1972年に起きた女性の殺害事件。47年に渡り未解決となっていましたが、最新のDNA分析技術により、容疑者が逮捕されました。
Seattle Times などによると、当時20歳だったジョディ・ルーミスさんは、シアトルの北東にあるミル・クリーク市の自宅から自転車で馬場に向かっていたのを目撃された後、何者かに性暴行を受け、頭部を銃で撃たれた状態で発見され、搬送先の病院で死亡しました。
当時の捜査では容疑者を特定できず、同郡で最も古い未解決事件となっていましたが、2008年、ワシントン州警備隊の犯罪捜査部はルーミスさんのブーツから採取され保存されていた精液から容疑者のDNAのプロファイルを構築。当時は米国犯罪者データベースで合致する人物がいなかったものの、昨年、スノホミッシュ郡の依頼でバージニア州にある民間のラボがこのプロファイルを元に遺伝子系図(genetic genealogy)を作成し、エドモンズ市在住のテレンス・ミラー容疑者(77)が特定されました。その後、捜査当局は、同容疑者が捨てたコーヒーカップから採取したDNAが合致したとして、同容疑者を逮捕ました。
この新しいDNA解析技術は、カリフォルニア州で昨年「ゴールデン・ステート・キラー」と呼ばれた連続殺人犯としてジョセフ・ジェームズ・ダンジェロ容疑者の逮捕などに使用され、注目が高まっています。