米国政府は2日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」への感染対策として、外国から米国に空路で入国する渡航者に義務付けている新型コロナウイルス検査を「出発前72時間以内」から「出発の1日前以内」に短縮すると発表しました。ワクチン接種の有無に関わらず、米国市民や米国永住権保持者も含む、2歳以上の渡航者全員が対象です。
この規則は、12月6日(米国東部時間)から適用されます。
CDC の正式な発表文には、"A negative pre-departure viral test result for SARS-CoV-2 conducted on a specimen collected no more than 1 calendar day before the flight’s departure from a foreign country (Qualifying test)" とあり、「出国前日より前に採取された検体の陰性証明」では不可で、「出国の1日前以内に採取された検体の陰性証明」なら可ということになります。
例えば、月曜日出発便の場合は、前日の日曜日中に受けた新型コロナウイルス検査による陰性証明の提示が必要となります。
また、新型コロナウイルス感染症から回復したばかりの人は、新型コロナウイルス感染症から回復したことを証明する書類(外国出発前90日以内に採取したサンプルの新型コロナウイルス検査結果が陽性であること、ライセンスを持つ医療機関または公衆衛生当局からの旅行許可を取得したことを示す書類など)を提示する必要があります。
詳細は CDC(疾病予防管理センター)の公式サイトで確認できます。
CDC は、新型コロナウイルスのワクチンの1回目と2回目で異なる新型コロナワクチンを接種することを推奨していません。しかし、公式サイトによると、米国以外の多くの国では混合接種がますます一般的になってきていることから、米国への渡航のための予防接種記録において、CDCは承認されているワクチンの混合接種を受け入れています。
更新:2021年12月3日 「24時間前」を「出発の1日前以内」と明確化しました。