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シアトル・シンフォニーの音楽監督トーマス・ダウスゴー氏が辞任

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シアトル・シンフォニーは、2018/2019シーズンから音楽監督を務めてきたトーマス・ダウスゴー氏が、当初予定されていた2022/2023年シーズンでの契約満了を前に辞任することが決定したと発表しました。

同シンフォニーは7日付のニュースリリースで、トーマス・ダウスゴー氏が2022/2023年シーズンでの契約満了を前に辞任するという決定に敬意を表すると発表。シアトル・シンフォニーのプレジデント兼CEOクリシュナ・ティアガラジャン氏は、「ダウスゴー氏は、本当に素晴らしいパートナーだった。今回のパンデミックは、私たちにとって大きな挑戦と自己反省の時期で、彼の決断を理解し尊重する。今後に向け、トーマスがシアトルに与えた変革の影響を認識し、後任を確保するために音楽家と緊密に協力し、芸術的な成長と卓越性を確実に継続する」と述べています。

また、シアトル・シンフォニーは、現時点で暫定的な音楽監督を任命する予定はなく、次期音楽監督を探すための調査委員会を設置し、今季予定されている公演はダウスゴー氏の前任のルドヴィク・モルロー氏などによる客演指揮者を招聘すると発表しました。

ダウスゴー氏はニュースリリースで、「私はシアトル・シンフォニーでの人生を非常に楽しんできたが、そろそろ次のステップに進む時期が来ている。2022年、そしてこれからもずっと、シアトル・シンフォニー、その才能、寛大さ、関わり合い、友情を永遠に大切にする多くの人々のために、最善を尽くしたいと思っている」と述べています。

シアトル・タイムズは、ダウスゴー氏の辞任を「Seattle Symphony music director Thomas Dausgaard abruptly steps down(シアトル・シンフォニーの音楽監督トーマス・ダウスガードが突然の辞任)」との見出しで報じました。同紙によると、ダウスゴー氏は辞任について、自宅のあるデンマークからメールでシンフォニーに通知しました。

ダウスゴー氏は、1963年にコペンハーゲンに生まれ、王立デンマーク音楽院、ロンドンの王立音楽大学で学び、1997年にスウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者に就任したことを皮切りに、世界各地の著名なオーケストラを指揮してきた人物。2010年からシアトル・シンフォニーで定期的に客演し、2014年に首席客演指揮者に就任した後、2019年から音楽監督を務めてきました。しかし、2020年に始まったパンデミックにより、渡航規制が敷かれたことにより、ダウスゴー氏は2020年3月からシアトルに戻ることができず、11月11日の公演で約20カ月ぶりにシアトル・シンフォニーに復帰したばかりでした。

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