今年11月最大の天文ショーが、8日(火)に起こります。
月が完全に地球の影に入りこむ「皆既月食」です。
次に皆既月食が見られるのは2025年9月8日まで待たないといけないので、天体ショーが好きな人は見逃せません。
月食は、太陽、地球、月が一直線に並ぶ時に観られる現象です。今回は月が完全に地球の影に入りこむ「皆既月食」で赤銅色に見えることから、アメリカでは「Beaver Blood Moon Lunar Eclipse」などと呼ばれます。
Beaver Moon というのは、11月の満月の呼び名のひとつ。1月から12月までの主な呼び名については、こちらでご覧ください。
月食は肉眼でも見られますが、照明のない暗いところで双眼鏡や望遠鏡を使えば、赤銅色になった月もよりきれいに見えて楽しめます。
NASA によると、皆既月食(月が地球の影に完全に入り込んだ段階)は、北米・中米全域、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ペルー西部、アジア、オーストラリア、ニュージーランドでも見ることができます。アラスカとハワイでは、月食のすべての段階を見ることができます。プエルトリコでは、皆既食が始まった直後に月が沈んでしまいます。
雲で月が見えない場合や、皆既月食がそもそも見られない地域にいる場合は、ライブ中継で見ることもできます。
今回の皆既月食の段階と時刻は次のとおり。下記はすべて太平洋時間(PST)です。
半影食の始め:午前12時2分
部分食の始め:午前1時9分
皆既食の始め:午前2時17分
食の最大:午前2時59分
皆既食の終わり:午前3時42分
部分食の終わり:午前4時49分
月の入り:午前5時50分