クジラやイルカ等を保護するために定められた、刺し網漁業に対する規制の公布を阻止しようとしていたドナルド・トランプ大統領が、今月16日、公布の阻止は違法であるとする連邦裁判所の判決に対する控訴を断念しました。
#BREAKING: WA is now 19-0 against @realDonaldTrump after today's announcement that his admin would no longer defend attempts to roll back protections for marine wildlife. 11 of those wins are final & can't be appealed, meaning we have permanently blocked those unlawful policies.
— Bob Ferguson (@BobFergusonAG) April 16, 2019
seattlepi などの報道によると、太平洋の漁業資源の管理を行う国際組織 Pacific Fisheries Management Council(太平洋漁業管理委員会)は、2016年に「刺し網を使った漁で、目的とする魚以外の、クジラやイルカ、ウミガメなどの絶滅危惧種が混獲されてしまうケースが非常に多い」として、刺し網漁に対する新たな規制を設けようとしましたが、トランプ政権はこの新規制の発行を拒否。これを不服とする環境保護団体が同政権を提訴し、ワシントン州もボブ・ファーガソン州司法長官の下、この訴訟に加わっていました。
ファーガソン司法長官がトランプ政権を提訴した、あるいは他者が提訴した訴訟に加わった案件はこれまで19件に及びますが、現時点で敗訴はゼロ、11件が勝訴で確定となっています。