トランプ大統領は16日にホワイトハウスで行った記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するために自宅待機命令が出された状態から経済活動の再開を段階的に進めるためのガイドラインを発表しました。
この新しいガイドライン 『Opening up America Again』 は、16日午後に行った50州の知事全員との電話会議の後に発表されたもの。新型コロナウイルスの感染が深刻ではない地域では規制を緩和し、被害が深刻な地域では規制を維持するのが狙いで、州ごとに知事が判断することが求められており、タイムラインは明示されていません。
経済活動の再開には、すべての州と地域が第一段階に進む前に達成すべき6つの基準が設定されました。これには、新型コロナウイルスの死者が14日連続で減少していること、検査や治療のキャパシティがあることなどが含まれています。
Market Watch によると、この基準を満たした場合、第1段階では、企業は可能な限りリモート勤務を要請し、段階的に出勤を再開させ、不要不急の移動を最低限に抑え、ハイリスクの従業員の勤務体制を調整することが求められます。また、ハイリスクな人は自宅待機を続け、公共の場では全員が厳格な社会的距離を保つことが推奨されるほか、10人を超える集まりは避ける必要があり、不要不急の旅行は控えるべきとされます。
第2段階では不要不急の移動が許可され、学校や青少年のアクティビティが再開、社会的距離を維持する限りバーやジム、大規模な会場の再開。第3段階では、バー、ジム、大規模な会場は、社会的距離が限られ、適切な衛生設備があれば再開できるとしています。
