TSA(運輸保安局)は21日、新型コロナウイルスの感染を防止し、乗客と従業員を保護する対策を実施していますが、6月中旬までに全国の空港のセキュリティチェックポイント(検問所)でさらに多くの変更を実施すると発表しました。
TSA のデビッド・ペコスク長官はプレスリリースで、「TSAは、物理的接触を制限し、可能な限り物理的距離を伸ばすために、保安検査プロセスを慎重に変更することを約束する」と述べています。
「衛生と安全、旅行者の経験に有益となる賢明でタイムリーな決定を下すことを視野に入れて、安全対策を評価し続けている」
新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための対策を州が導入し、飛行機での旅行はこの数カ月で大幅に減少しました。5月19日に TSA の検査を受けた人はわずか19万477人で、前年の231万2727人から大幅に減少しています。しかし、17日には25万3807人が TSA の検査を受けており、数週間で旅行者が少しずつ増加しています。
現時点では、次のような変更が導入され始めています。
- 搭乗券は TSA 職員に渡さずに自分でスキャンする
- TSA を通過する際に食べ物は透明の袋に入れて持参する(食べ物が荷物と一緒に入っていると警報が鳴り、職員が荷物を検査しなくてはならなくなるため)
- 従業員と旅行者の間の社会的距離を維持する
- ハンドサニタイザーは1つ(12オンス)まで機内に持ち込める(X 線検査の前に荷物と別にしておく必要がある)
TSA は従業員にフェイスカバーと手袋の着用を義務付けています。一部の空港ではゴーグルやフェイスシールドも着けている場合があります。なお、旅行者に対してはフェイスカバーの着用を奨励しているだけですが、シアトル・タコマ国際空港のようにフェイスカバーの着用を義務付けている空港もあるので、利用する前に空港の決まりを確認する必要もあります。検査の際にフェイスカバーを取る必要が生じる場合があるので、注意しておきましょう。