TSA（アメリカ合衆国運輸保安庁）が、シアトル・タコマ国際空港（SEA）の保安検査場で最新の本人確認技術（identity verification technology）の導入を開始したと発表しました。
ニュースリリースによると、TSAが数年前からSEAで使用してきた第一世代のCATユニットは、保安検査場（セキュリティチェック）で旅行者の写真付き身分証明書をスキャンし、搭乗券やスクリーニングの種類（TSA PreCheck®など）を確認し、偽造書類を検出するよう設計されています。そして、TSA職員は、旅行者の写真付き身分証明書を目視で確認していました。
しかし、今回導入された新しいCATユニット「CAT-2」は、前述の第一世代の機能に加え、旅行者のリアルタイムの写真を撮影するためのカメラを搭載しており、『Credential Authentication Technology（CAT）』で身分証明書に表示されている写真とその場で撮影されたリアルタイムの写真を顔認証技術を使用して照合することができます。
「CAT-2」が保安検査（セキュリティチェック）で「CAT-2」が身分証明書の写真とその場で撮影された写真が一致していることを確認すると、TSA職員が改めて確認し、搭乗券を渡す必要なく保安検査場に進むことができます。なお、必要に応じて、TSA職員は追加の身元確認を行うこともあります。
TSAワシントン州連邦保安局長のグレッグ・ハウコ氏は、SEA のTSA職員は最新世代の『Credential Authentication』の使用方法について訓練を受けており、これからこの技術がシステムに統合されるにあたり、旅行者の手続きを簡素化しながらセキュリティを強化することができると感じていると述べています。
なお、CAT-2ユニットで撮影された写真は、本人確認のためにのみ使用され、保存されることはありません。また、この顔認証技術を使った本人確認プロセスは任意なので、他の本人確認手続きを利用したい場合は、そのように職員に伝えましょう。
CATは旅行者の身元確認において重要な役割を果たしており、TSA職員が旅行者の写真付き身分証明書を認証する能力を向上させ、偽造旅行書類に関連する不一致を特定するのに役立ちます。