ライドシェアサービス「Uber」が、2017年から2018年の間に6,000件近い性犯罪が発生していたことを発表しました。
同社の US Safety Report(安全報告書)によると、性的暴行の苦情件数は5,981件で、体をさわる、キスするといったことからレイプまでに及んでいます。レイプの被害者の92%は乗客で、7%がドライバーとなっており、また、被害者の89%は女性と女性であると自己認識している人、約8%は男性と男性であると自己認識している人、1%未満は性的マイノリティでした。
また、Uber のアプリが関わった97件の事故で死亡した107人のうち、ドライバーと乗客の割合はそれぞれ21%、残りは第三者でした。
さらに、Uber を利用中、または利用直後に受けた暴行で19人が死亡したことも記載されています。この19人のうち8人は利用者、7人はドライバー、4人は第三者でした。
同社は、2017年から2018年までの23億回に上る利用回数のうち99.9%は安全上の問題は報告されておらず、何らかの苦情が報告されたのは0.1%であることや、Uber での交通死亡事故の割合は全米平均の約半分であること、性的暴行の割合はこの2年間で減少したことなどを挙げながら、これまで以上に強固な安全対策やサポートスタッフのトレーニングを導入するなど対策を行っていると主張しています。