シアトルとポートランド間、シアトルとカナダのバンクーバー間を1時間で移動できる!?時速220マイル(354km)で走れる超高速列車(Ultra-High-Speed Ground Travel: UHSGT)の導入についてワシントン州運輸局が行った調査結果が、今月、ワシントン州議会に提出されました。
KING5や MyNorthwest などによると、この調査は、ワシントン州議会が75万ドル、カナダのブリティッシュ・コロンビア政府、オレゴン州運輸局、マイクロソフトが合計65万ドルを提供して行われたもの。民間・政府機関のアドバイザリー・グループがインプットを提供しました。
同局は、超高速列車の導入で移動時間が短縮されれば、「渋滞や移動の混雑を緩和すると同時に、研究、経済開発、ビジネスにおけるイノベーションにおいて、地域的なコラボレーションにつながる可能性がある」としています。また、各都市間で1回に最大3万2000人が利用でき、年間300万人の利用が予想されることから、車や飛行機での移動を減らし、二酸化炭素の放出を抑えることによる環境改善、I-5の拡張ではなく列車の導入によるコスト削減、導入後に見込まれる年間1億6500万ドルの収益などの利点も挙げられています。
導入にかかる工事や完成までのライムラインは現時点では作成されていませんが、3年以内にプロジェクトとして始動できる可能性があり、予算の追加が求められています。