サウジアラビアにある石油施設が14日に無人機(ドローン)の攻撃を受けたことの影響で、アメリカのガソリン小売価格が上昇しています。
AAA(全米自動車協会)は16日、攻撃を受けた2つの石油施設は国営石油会社アラムコが所有している主要な施設で、世界の1日あたりの供給量の6%にあたる570万バレルが市場から失われたことにより、今週からガソリンの小売価格が上昇し、今月中は1ガロンあたり最大25セント値上がりするとの予測を発表していました。
アメリカのサウジアラビアからの原油輸入への依存度は低くなっており、エネルギー情報局の最新の報告書によると、アメリカがこの10年間にサウジアラビアから輸入した原油の輸入量は最低となっています。今年上半期の平均輸入量は約18,000バレルで、2017年上半期は35,600バレルでした。
KING5 によると、ガソリン小売価格の平均は17日に5セント上昇し、過去2年以上の間に起きた1日の上昇では最大となりました。GasBuddy は、ガソリン小売価格の突然の急上昇は見られないものの、アラムコが供給を回復するまで、小売価格が徐々に上昇する可能性があると見ています。また、供給が回復したとしても、今回の攻撃により供給の不安定さが露呈したことが今後の価格に影響を与えるだろうとのことです。