4月11日から、米国籍保持者がパスポートの申請時に選択する性別欄で、男性と女性以外の選択肢「X」が選べるようになりました。
国務省は、「LGBTQI+を含むすべての人々の自由、尊厳、平等を推進することを約束する」「性自認に関わらず、すべての米国市民により良いサービスを提供することへのコミットメントを実証するためのさらなるステップを踏み出す」と説明しています。
米国パスポートを申請し、ルーティンのサービスを利用する場合、性別は男性(M)、女性(F)、または、そのどちらでもないか、別の性自認(X)を選択することができます。
国務省によると、2023年後半からは、パスポートカードの発行、または迅速サービスを選択する場合も、性別にXを選択できるようになる予定です。さらに、2023年後半までには、国務省が発行する次の書類でXを選択できるようになるとのことです。
- パスポートカード(パスボートブックとは別のものです。詳細はこちら)
- 大使館・領事館で印刷される緊急用パスポート
- 旅券代理店やセンターで発行される簡易旅券・緊急旅券
- 海外出生証明書(Consular Reports of Birth Abroad、CRBAs)
選択した性別は、出生証明書、これまでのパスポート、州の身分証明書などの補助書類に記載されている性別と一致する必要はなく、米国パスポートの性別を変更するための医療文書は必要ありません。
これまでのパスポートに記載されていた性別を変更する場合、"Changing gender marker?" の質問にある "Yes" にチェック印を入れるだけです。
なお、国務省の公式サイトによると、現在、「X」の性別マーカーを組み込むために、オンラインの Form Filler と Form Eligibility Wizard のツールを更新中です。「X」の性別マーカー付きのパスポートが必要な場合は、フォームの PDF 版をダウンロードし、黒インクで手書きで記入する必要があります。