アメリカの疾病管理予防センター(CDC)は22日、新型コロナウイルスによる呼吸器系疾患(COVID-19)が拡大していることを受け、日本への渡航注意レベルを3段階で2番目の「Alert – Level 2, Practice Enhanced Precautions(予防措置の強化)」に引き上げました。
CDC は、「中国で最近発生した新型コロナウイルスによる感染が世界各地で確認されている。COVID‐19の多くの症例は、中国本土への旅行または中国本土からの旅行、または旅行に関連したケースとの濃厚接触と関連しているが、日本では持続的な市中感染の拡大が報告されている。持続的な市中感染の拡大とは、人がウイルスに感染したことを意味するが、感染経路が明確でなく、現在も拡大が続いている」と説明しています。
さらに、「このウイルスによる症状は軽症から重症までさまざまである。感染の徴候と症状には、発熱、咳、呼吸困難などがある。咽頭痛や下痢も一部の患者から報告されている。この新型コロナウイルスは肺炎を発症した患者の重症化や死亡を引き起こしている。重症疾患のリスクファクターはまだ明らかになっていないが、高齢者や慢性疾患のある人は重症疾患のリスクが高くなる可能性がある」とのことです。
また、高齢者や慢性疾患のある人は重症疾患のリスクが高くなることから、医療従事者に相談し、不要な旅行を延期することを検討するよう求めています。
日本に渡航する場合は、病人との接触を避けること、洗っていない手で目や口、鼻を触らないこと、石鹸と水で最低20秒洗うか、60%-95%のアルコールを含むアルコールベースの手消毒液を使うかして頻繁に手をきれいにすること(手が明らかに汚れている場合は石鹸と水を使うこと)としています。また、過去14日間に日本に滞在歴があり、発熱や咳、呼吸困難がある場合は、医師の診察を受ける前に電話で市中感染が確認されている地域への渡航歴と症状を説明し、医療専門家のアドバイスを求めること、他人との接触を避けること、病気の間は旅行しないこと、咳やくしゃみをする時は口と鼻をティッシュまたは服の袖でおおうこと、石鹸と水で最低20秒洗うか、60%-95%のアルコールを含むアルコールベースの手消毒液を使うかして頻繁に手をきれいにすること(手が明らかに汚れている場合は石鹸と水を使うこと)とアドバイスしています。
また、アメリカの国務省も、日本とへの渡航警戒レベルを4段階で2番目の「Exercise Increased Caution(注意の強化)」に引き上げました。
国務省は、「COVID‐19の多くの症例は、中国本土への旅行または中国本土からの旅行、または旅行に関連したケースとの濃厚接触と関連しているが、日本では持続的な市中感染の拡大が報告されている。持続的な市中感染の拡大とは、人がウイルスに感染したことを意味するが、感染経路が明確でなく、現在も拡大が続いている」と、CDCと同じ説明を掲載しており、CDC が渡航注意レベルを3段階で2番目の「Alert – Level 2, Practice Enhanced Precautions(予防措置の強化)」に引き上げたことにも触れています。また、高齢者や持病のある人は医療従事者に相談し、日本への不要な旅行は延期を検討するよう求めています。