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ワシントン州保健局「ワクチン接種が感染抑制に貢献。今後も接種を増加する必要あり」

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ワシントン州保健局は、ワシントン州での新型コロナウイルスの活動は引き続き減少しており、ワクチン接種が重要な役割を果たしていることがわかったことから、引き続きワクチン接種を増やし、感染対策を継続して状況をさらに改善させる必要があるとの新型コロナウイルスに関する最新の状況報告を発表しました。

6月5日に発表されたポイントを日本語で簡単にまとめました。詳細は公式サイトで確認できます。

  • 5月20日現在、州全体の症例数と入院患者数は減少を続けている。ほとんどの郡で患者数は横ばいまたは減少しており、39郡のうち31郡では、過去2週間の人口10万人当たりの新規患者数が200人未満となった。
  • ワクチンの接種により、入院が必要なほど重症化することから人々を守ることができている。5月9日までの2週間で、ワクチン未接種者の45歳から64歳の入院率は、同年齢のワクチン接種完了者の約21倍となった。また、65歳以上のワクチン未接種者の入院率は、ワクチン接種完了者の約13倍となった。
  • ワクチン接種による免疫力の向上は、感染の減少に重要な役割を果たしている。5月20日の時点で、モデルに基づいて推定された全人口の免疫力は43.5%だった。ワクチン接種による免疫の推定値は、過去の感染による免疫の推定値の2倍以上となった。
  • ワクチン接種によってウイルスの拡散が抑えられたとはいえ、5月中旬時点での感染レベルはまだかなり高いものとなった。5月14日時点での再生産数(1人の感染者が新たに何人に感染させるかを示す値)の最適推定値は0.95だった。症例数や入院率を減少させ続けるには、再生産数が1を大幅に下回る状態が相当期間続く必要がある。
  • 5月20日現在、70歳以上を除くすべての年齢層で患者数が減少している。70歳以上の患者数は3月からほぼ横ばいで推移している。入院率も同様の傾向で、20~69歳では減少し、70歳以上では横ばいながらも高い状態となっている。
  • 新型コロナウイルス感染症の患者が占める総病床数は、5月30日時点で減少している。これらの患者が占有するICU(集中治療室)病床数は、5月末までほぼ横ばいであった。
  • 新型コロナウイルス感染症の患者は一般的に数日間入院するため、入院患者数が横ばいまたは減少しても、病院の占有率はしばらくの間増加し続ける。

州保健担当官代理のスコット・リンクイスト医学博士は「引き続き良好な傾向だが、州の全面的な再開が近づいている段階で、かなりの割合の人々がまだワクチンを接種しておらず、新型コロナウイルス感染症に感染しやすい状況にある」と述べています。

「まだワクチン接種を受けていない人は、今が接種を受ける時です。そうすることで、自分の健康や地域社会を危険にさらすことなく、再開のメリットを享受することができます」。

この報告書は、Institute for Disease Modeling、フレッド・ハッチンソンがん研究所、ワシントン大学、Microsoft AI for Health と提携して作成されています。

ワシントン州保健局は毎日、感染状況を発表しています。ワシントン州では6月3日までに5,836人が新型コロナウイルス感染症で亡くなっています。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。

6月3日集計:
累計感染者数 439,263人(前日比+721)
累計入院者数 24,440人(前日比+61)
累計死者数 5,836人(前日比+15)
死亡率 1.3%
ワクチン接種回数 7,133,121
ワクチン接種を完了した人の割合 43.86%

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