シアトル警察が7日に発表した年次犯罪報告書 『Crime Report 2022』で、シアトル市内では昨年も暴力犯罪と銃乱射事件が増加し、過去15年で最多となったことがわかりました。
この報告書によると、暴力犯罪には、殺人、強姦、暴力を伴う強盗、加重暴行傷害が含まれ、2021年の5393件から4%(198件)増の5,591件となりました。
放火、暴力を伴わない強盗、窃盗、自動車盗が含まれる財産犯罪は、2021年の42,350件から4%(1636件)増の43,986件となりました。
シアトル全体の暴力犯罪と財産犯罪の件数は、過去最多とされた2021年を4%上回る49,577件で、加重暴行傷害(aggravated assault)と自動車盗(motor vehicle theft)は、5年間の加重平均と比較すると、2022年に著しく多い結果となっています。
発砲があった銃犯罪は、2020年から増加の一途で、2022年は過去最多となりました。2022年にシアトル市全体で確認された犯罪的な銃撃・発砲は739件。これは、2021年と比較して19%(119件)、2020年と比較して69%(303件)の増加、パンデミック前の2019年と比較して125%(410件)の増加です。なお、銃撃事件は、2021年と比較すると、一部地域に集中しています。
偏見(bias:バイアス)が原因と確認された犯罪は、2021年の944件を7%下回る880件が報告されています。宗教に関わる偏見犯罪は2021年比で25%(11件)減少、人種・民族・祖先に関わる偏見犯罪は17%(110件)減少、性同一性に関わる偏見犯罪は6%(2件)減少していますが、ホームレスに関わる偏見犯罪は2021年比で229%(16件)増加したことがわかりました。
詳細は年次犯罪報告書 『Crime Report 2022』でご確認ください。