カマラ・ハリス副大統領は26日、シアトル市内のルーメン・フィールドで演説を行い、全50州の学区が古いバスを電気バスやよりクリーンなモデルと交換するために、10億ドルを提供すると発表しました。
これは、昨年末に連邦議会で可決され、バイデン大統領が署名した超党派のインフラ整備法に含まれる、よりクリーンなスクールバスの導入に今後5年間で総額50億ドルを提供する計画の一部。総額1兆ドルのインフラ整備法には、道路、公共交通機関、港湾、電力網の改善ための数十億ドルが含まれています。
バイデン政権によると、米国で公立学校に通う1日2500万人以上の児童生徒の送迎に約50万台のスクールバスが利用されていますが、その95%がディーゼルを燃料としています。ディーゼルの排気ガスは有害で、吸引することで頭痛や吐き気、喘息や慢性気管支炎の悪化を引き起こすことがあり、癌のリスクさえも高める可能性があります。
副大統領に就任以来初めてシアトルを訪れたハリス氏は、都市部だけでなく、農村部や先住民部族の地域も含む50州の学区が、次の学年度から電気スクールバスを導入することに充てる助成金の申請を行うことができると述べました。
シアトル・タイムズによると、今回の10億ドルで購入できるスクールバスは、合計約2500台(その95%が電気バス)。ワシントン州で古くなったディーゼルのスクールバスを電気、天然ガス、プロパンのいずれかと交換するための資金を申請して受け取った学区は、現時点でイーストン、ポメロイ、サウス・ウィッビー、トッペニッシュの4つのみです。
ハリス副大統領の演説全文は、ホワイトハウスの公式サイトで確認できます。