ワシントン州保健局は6日、新型コロナウイルスの再感染(reinfections)についての情報が含まれた週間報告を公開しました。
この報告書には、再感染者の入院と死亡、人口統計、傾向、ワクチン接種の状況などの情報が含まれています。再感染とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となるウイルスに一度感染し、回復した後、再び感染した人を指します。
「COVID-19について、またこのウイルスに感染した後の免疫の持続期間と強さについて、まだ学習しています」と、州感染症疫学者のスコット・リンドクイスト氏は述べています。「類似の呼吸器系ウイルスについてわかっていることに基づいて、我々はいくつかの再感染が起こることを予想しています」
2021年9月1日から12月26日までの再感染の内訳:
・計26万4520の感染例中、4404人が再感染
・再感染者のうち、223人(5.1%)が入院
・再感染者のうち、22人(0.9%)が死亡
・再感染者のうち、2640人(59.9%)がワクチン未接種
ワシントン州保健局によると、この報告書に含まれる再感染者は、1回目の感染と2回目の感染の両方が新型コロナウイルス検査によって診断され、州に報告された場合に限られます。新型コロナウイルス感染者の多くは無症状であることから、検査を受けて診断された経歴がなければ、再感染者として分類されないことになります。そのため、今回の報告にある再感染のデータは、実際を下回る可能性があります。
また、再感染は比較的まれですが、再感染のリスクは次のような様々な要因に左右されると考えられるそうです。
– 新型コロナウイルスを持つ他人と接触するリスク
– 新型コロナウイルスのワクチン接種状況、および
– 感染者の特性(基礎疾患など)
最善の予防策は、ワクチン接種を受けることで、資格があればブースター接種も受けることが勧められています。現在、アメリカでは、5歳以上が新型コロナウイルスのワクチン接種の対象となっており、1月6日からは12~17歳も最初の2回接種を完了した後、少なくとも5カ月後にファイザー/ビオンテック社のワクチンのブースター接種を受けることができるようになりました。その他の対策にはマスク着用が挙げられます。
この報告書の詳細はワシントン州保健局の公式サイトで確認できます。