ワシントン州エコロジー局は27日、ワシントン州の大半の地域に干ばつ注意報を発しました。
ニュースリリースによると、干ばつ注意報が出されたのは、ワシントン州のカスケード山脈の東側、南西部の一部、太平洋岸の郡。今春の降水量の少なさが影響を及ぼしています。
Historically dry conditions in March and April have prompted a drought advisory for most of the state, including all areas east of the Cascade Mountains, portions of southwest Washington and the coast. https://t.co/4lmYofoPtH pic.twitter.com/Q7oppFafPl
— WA Department of Ecology 😷 (@EcologyWA) May 27, 2021
- 3月~4月は、1895年以来4番目に乾燥した期間となった。
- スポケーン空港では、1881年までさかのぼっても、今年の2月1日~5月24日までの降水量は最低を記録した。通常の状態に戻るには4インチ以上の降水量が必要。
- 今年、ワシントン州の山々では平年以上の積雪を記録したが、すべての流域が雪解け水で潤うわけではなく、春の降水量は、灌漑されていない作物や家畜の飼料として重要。
- ピュージェット湾岸地域では降水量に問題はない。
エコロジー局は、干ばつ状態が発生する可能性がある場合、干ばつ緊急事態(drought emergency)に先立って、影響を受ける水使用者の意識と準備を高めることを目的に、干ばつ注意報(drought advisory)を発します。
干ばつ注意報(drought advisory)とは?:
干ばつ注意報は2020年に採用された新しいプロセスで、水を節約するために水の使用を減らすなどの措置を提案し、水利用者が干ばつ状況の影響を計画、準備、さらには軽減することにつなげることになります。干ばつ注意報は情報提供のみで、緊急時の権限や資金提供は含まれていません。
干ばつ緊急事態(drought emergency)とは?:
干ばつ緊急事態は、州全体に宣言される場合もあれば、流域や郡などのより限定された地域に宣言される場合もあります。干ばつ緊急事態とは、水の供給量が平均の75%以下になると予測され、水の使用者や用途に過度の困難が生じる危険性があることを意味しています。干ばつ緊急事態は、エコロジー局に緊急水利権許可の迅速な要求を処理する権限を与え、また、緊急救援資金が提供される場合もあります。最近では、2015年と2019年に干ばつ緊急事態が出されています。