ワシントン州のジェイ・インスリー知事(72)は1日、3期目の任期終了後に再選を目指さないと発表しました。
インスリー知事は1日付の公式声明で、「ワシントン州知事として奉仕することは、私にとって最大の名誉である。ダイナミックな変化があった10年間で、私たちはワシントンを全米の進歩の道標としてきた。私には、このバトンを渡す準備ができている」と述べ、ワシントン州が全米で優れている点として、気候変動政策、家族休暇制度、大学奨学金制度、より公平な司法制度、銃規制の強化を挙げました。
ワシントン州の知事選挙の予備選挙は2024年8月6日、一般選挙は2024年11月5日に行われます。
シアトル・タイムズは、次期知事に出馬する可能性のある人物として、民主党のボブ・ファーガソン司法長官とヒラリー・フランツ公用地コミッショナーを挙げています。両氏は2020年の出馬を準備していましたが、インスリー知事の3期目の出馬表明を受け、立候補を取りやめました。また、両氏が立候補する結果、その役職が空くことから、「ドミノ効果で、州のさまざまな選挙区で新しい人材が活躍する機会が生まれる」と、指摘しています。
ワシントン州は1985年にジョン・スペルマン知事が任期を終えて以来、共和党の知事が当選したことはありません。
インスリー知事はシアトル生まれ。ワシントン大学とウィラメット大学ロースクールを卒業後、下院議員を8期務め、2012年にワシントン州第23代知事に当選。2016年、2020年に再選し、ワシントン州で連続3期を務める二人目の知事で、現職の知事としては米国で最長の任期となっています。