ワシントン州保健局は11日、接触通知ツール『WA Notify』 の利用者がワシントン州内で新型コロナウイルス検査で陽性と判定された場合に確認コード(verification code)の送信を開始しました。
ワシントン州保健局によると、『WA Notify』を有効化したワシントン州民の数は166万人を超えています。
この『WA Notify』をスマートフォンで有効にしておくと、自分が過去2週間の間にまとまった時間を過ごした他の『WA Notify』ユーザが新型コロナウイルス検査で陽性が確認された場合、「新型コロナウイルスに感染した可能性がある」という通知が自動的に送られてくるようになります。
基本的な流れは次のとおりです。
- 『WA Notify』 をスマートフォンの設定で有効にする(Android の場合、ワシントン州のExposure Notificationsアプリ(WA Notify)をダウンロードする)
- 『WA Notify』 を追加した人の近くにいて、双方が Bluetooth を使っている場合、スマートフォン同士が完全に匿名で無作為のコード(random code)を交換する
- 自分が過去2週間の間にまとまった時間を過ごした他の『WA Notify』ユーザが新型コロナウイルス検査で陽性が確認される
- その人が公衆衛生局から連絡を受けて与えられた確認コード(verification code)を『WA Notify』に入力する
- 4により、その人が過去14日間にまとまった時間の接触のあった他の『WA Notify』ユーザに「新型コロナウイルスに感染した可能性がある」という通知が自動的に送られる
- 通知を受けた人が、感染拡大を防止するための適切な対策を取る
『WA Notify』 は、グーグルとアップルが共同開発したプライバシー保護技術が採用し、ユーザが接触した相手に関する情報を追跡またはトレースせず、個人情報の収集や交換をしないため、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された人が誰と接触していたかを特定する「接触追跡」(contact tracing)とは異なります。
また、アップルの iPhone 6、6 Plus、または5s でも OS を12.5にアップデートすれば、この 『WA Notify』 を使えるようになりました。
ワシントン州の 『WA Notify』 は30以上の言語で提供されています。日本語での説明はワシントン州の公式サイトでも確認できます。