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年中ずっとデイライト・セービング・タイム!? ワシントン州知事が法案に署名

ワシントン州の時間を1年を通じて「デイライト・セービング・タイム」に設定する法案が上院と下院で可決され、ジェイ・インズリー知事が署名しました。

ワシントン州では時間の変更の中止を求める法案がたびたび提出されてきましたが、これまでは標準時(スタンダード・タイム)に設定する法案で、デイライト・セービング・タイムに設定する法案が審議されたのは今回が初めて。

しかし、シアトル・タイムズによると、連邦法ではハワイ州とアリゾナ州のように1年を通して標準時に設定することは州それぞれで決定できますが、1年を通してデイライト・セービング・タイムに設定することは連邦政府の許可が必要となります。

アメリカのほとんどの州では3月から11月に時間を1時間進める「デイライト・セービング・タイム」を採用していますが、時間の変更によって起きるとされる健康問題や安全に対する懸念から、時間を1年を通して統一することを求める声が年々高まっています。カリフォルニア州では昨年、デイライト・セービング・タイムを年中採用するイニシアチブが有権者投票により可決され、オレゴン州でも同様の法案が議会で可決したことから、ワシントン州の議員らは、西海岸のワシントン州・オレゴン州・カリフォルニア州が同じデイライト・セービング・タイムで統一されることは筋が通っているとしています。

しかし、シアトル・タイムズが紹介しているワシントン大学ロースクールのスティーブ・カランドリロ教授は交通事故や犯罪の減少につながるとして1年を通してデイライト・セービング・タイムを採用する方が良いと州議会で証言していますが、同大学医学部精神科のデビッド・エヴェリー名誉教授で季節性うつ病の専門家は、人間の持つ自然の概日リズム(circadian rhythm)が朝の光と同調していることから、今後も時間の変更を継続するか、1年を通して標準時を採用する方が良いと主張しています。デイライト・セービング・タイムが通年導入された場合、子供たちが暗い時間帯に屋外でスクールバスを待つことになり、うつ病や季節性うつ病の患者に大きな影響があることなどがその理由です。



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