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地震早期警報システム『ShakeAlert』 ワシントン州でも運用開始

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米国地質調査所(U.S Geological Survey: USGS)は4日、地震早期警報システム 『The ShakeAlert® Earthquake Early Warning』(シェイクアラート)の運用がワシントン州でも開始され、米国西海岸全体に拡大されたと発表しました。

Earthquake early warning systems like ShakeAlert® work because an alert can be transmitted almost instantaneously, whereas the shaking waves from the earthquake travel through the shallow layers of the Earth at speeds of one to a few kilometers per second (0.5 to 3 miles per second). This diagram shows how such a system would operate. When an earthquake occurs, both compressional (P) waves and transverse (S) waves radiate outward from the epicenter. The P wave, which travels fastest, trips sensors placed in the landscape, transmitting data to a ShakeAlert® processing center where the location, size, and estimated shaking of the earthquake are determined. If the earthquake fits the right profile a ShakeAlert® message is issued by the USGS. The message is picked up by ShakeAlert® partners which could be used to produce an alert to notify people to take a protective action such as Drop, Cover, and Hold On and/or trigger an automated action. USGS image created by Erin Burkett (USGS) and Jeff Goertzen (Orange County Register) and updated by Robert de Groot (USGS).

このシステムは、地震予知システムではなく、すでに始まっている地震を迅速に検知して情報を提供するもので、15年の歳月をかけて開発されました。カリフォルニア州では2019年10月17日から、オレゴン州では今年3月11日から運用されており、ワシントン州でも運用が始まったことで、米国西海岸全体に拡大されたことになります。

弱い揺れ、あるいは大きな揺れを感じる可能性がある地域では、携帯機器に FEMA(緊急事態管理庁)のワイヤレス緊急警報システム、サードパーティの電話アプリ、その他のテクノロジーを使って送信される警報を受け取ることができるようになりました。このアラートには、地震の規模、正確な位置、発生する可能性のある揺れの推定値が含まれます。

Washington Emergency Management Division によると、このシステムは運用が開始されても課題が残っています。ワシントン州のセンサーネットワークの完成度は、まだ65%程度であるため、米国地質調査所、ワシントン大学をはじめとする州や大学のパートナーは、2025年後半まで地震計をネットワークに追加し、システムの能力をさらに高めることが予定されています。また、すべての地震に対する携帯電話への警報の配信速度を向上させるため、警報配信パートナーとのさらなる協力が必要とされます。

Map showing the chance of damaging earthquake shaking in 100 years from the 2018 NSHM. The shaking is equivalent to Modified Mercalli Intensity VI and is based on the average 1-second horizontal spectral response acceleration. Ground motions are computed for topographic-based VS30 values (Wald and Allen, 2007). Population density (from LandScan with 1 km x 1 km resolution [Dobson et al., 2000]) is superimposed on the map.

地震が発生した場合、ユーザーの地震からの距離に応じて、強い揺れが発生する前、発生中、または発生後に警告が送信されます。警告が送信されることにより、脱線を防ぐために列車を停車したり、インフラを保護するため水道のバルブを閉めたりといった対応が可能になるほか、危険な場所から離れ、身を守る行動をとる時間を与えることで、人命を救い、ケガを減らすことも可能になります。

自分の携帯電話をチェックして、緊急警報がオンになっていることを確認しましょう。確認方法は Alerts & Notification 参照。

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