サイトアイコン junglecity.com

ワシントン州の2025年の最低賃金 時給$16.66に

2025年1月1日にワシントン州の最低賃金が2.35%上昇し、時給$16.66に引き上げられました。

現時点で、ワシントン州は全米50州で最も最低賃金が高い州です。

なお、連邦最低賃金は、2009年から時給7.25ドルに据え置かれています。

市・郡の最低賃金が州の最低賃金を上回る場合

市や郡の最低賃金がワシントン州の最低賃金を上回る場合は、市の最低賃金が優先されます。

現在も、シアトル、シータック、タクウィラ、レントン、ベリンハム、ビュリエンでは、ワシントン州が設定する最低賃金よりも高い最低賃金率や異なる労働規則が適用されています。これらの地域では、より高い最低賃金が適用される場合があります:

注意:雇用主の規模の定義は地域ごとに異なる場合があるため、各自治体の具体的な基準を確認してください。

詳細はワシントン州の労働産業局の公式サイトでご覧ください。

16歳未満の場合

ワシントン州法では、最低賃金は16歳以上が対象となっています。そのため、14〜15歳の時給は最低賃金の85%の時給($14.16)となる場合があります。

ワシントン州の最低賃金の算出方法

ワシントン州法により、ワシントン州労働産業局(Department of Labor & Industries)は、連邦労働統計局(BLS)の都市部の賃金労働者と事務職の消費者物価指数(CPI-W)に基づき、前年8月のCPI-W指数と当年8月のCPI-W指数を比較し、翌年の最低賃金を算出しています。

「ワシントン州の最低賃金を$15に」という動きが始まったのは2016年。ワシントン州の時給が初めて$15を上回ったのは、2023年でした。

詳細はワシントン州労働産業局の公式サイトご確認ください。

最低賃金で生活はできるのか

ワシントン州では住居費を含む物価が高騰しています。National Low Income Housing Coalition(NLIHC)のレポートによると、HUD(米国住宅都市開発省)が定める公正市場家賃(Fair Market Rent)の基準に基づいてワシントン州で2ベッドルームの賃貸住宅を手ごろに借りられるために最低必要な世帯年収は83,865ドルとなります。

「手ごろな家賃」の基準として、一般的には世帯収入の30%以内に家賃と公共料金を抑えることとしています。

この場合、月額家賃の目安は以下のように計算できます。

月額家賃の目安: $83,865 ÷ 12 × 0.30 = 約$2,097

しかし、住居費と光熱費を収入の30%以内に抑えることを基本とした場合、ワシントン州で物件を借りるのに必要な時給と年収は次のようになっています。

住居適正賃料必要な時給必要な年収
ベッドルームなし$1658$31.89$66,337
1 ベッドルーム$1756$33.77$70,248
2 ベッドルーム$2097$40.32$83,865
3 ベッドルーム$2839$54.59 $113,545
4 ベッドルーム$3301$63.48$132,036
National Low Income Housing Coalition(NLIHC)

ワシントン州は日本の半分近い面積があり、地域によって物価が異なります。特に物価の高いシアトル〜ベルビュー大都市圏の場合、スタジオなら時給$42.52、1ベッドルームなら時給$43.63が必要で、年収にすると、スタジオなら$88,440、1ベッドルームなら$90,760となります。

「低収入」は、どのぐらい?

The Department of Housing and Urban Development のレポートによると、2024年度のシアトル~ベルビューでの「低収入」(low income)にあたる世帯年収は、次のとおりです。(この記事の公開時点で2025年の数字はまだ出ていません)

世帯2023年2024年
独身$70,650$77,700
2人世帯$80,650$88,800
3人世帯$90,850$99,900
4人世帯$1100,900$110,950
National Low Income Housing Coalition(NLIHC)
モバイルバージョンを終了