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ワシントン州保健局、対面授業再開の判断指標を見直し 規制緩和へ

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ワシントン州保健局は16日、地方の指導者や学校関係者が学校環境における新型コロナウイルス感染症の感染リスクを考慮して対面授業の再開を判断する指標(metrics)を見直し、規制を緩和すると発表しました。

インスリー州知事とレイクダル教育長官が同日に行った会見で発表されました。

ワシントン州保健局によると、これはワシントン州および全米の学校における科学的知見と初期の経験から、厳格な健康および感染対策が実施されている場合、学校環境における新型コロナウイルスの感染を制限できるとの最近のデータにもとづいているとのこと。

州保健局が提案する「対面授業を再導入するための3つの指標」は次のとおりです。この数字は、各郡における直近14日間における住民10万人あたりのコロナウイルス新規感染者数を表しています。

High COVID-19 activity 市中感染レベルが高い場合(住民10万人あたり350人以上):
このレベルでは、ワシントン州保健局は幼稚園児から小学5年生まで対面授業を推奨します。学校は、プリスクール児、幼稚園児、1年生から3年生までの最も年少の生徒と、学年に関係なく高いニーズのある生徒(障害のある生徒、ホームレスの生徒、または教育的正義から最も遠い生徒)を優先し、15人以下の少人数のグループ指導と市中感染レベルに応じ厳密に連携する必要があります。その後、4~5年生の対面授業を15人以下の少人数のグループで段階的に進めます。

Moderate COVID-19 activity 市中感染レベルが中程度の場合(住民10万人あたり50~350人):
このレベルでは、ワシントン州保健局は、まだ対面授業を再開していないすべての小学生と中学生の対面授業を慎重に、かつ段階的に再開することを推奨します。

Low COVID-19 activity 市中感染レベルが低い場合(住民10万人あたり50人未満):
このレベルでは、ワシントン州保健局は、小学生向けのフルタイムの対面授業を優先し、すべての生徒に対面授業を再開することを推奨します。施設に余裕があれば、中高生の対面授業も再開することができます。

シアトル・キング郡公衆衛生局が12月18日に発表した直近14日間における住民10万人あたりのコロナウイルス新規感染者数は411人で、上記のカテゴリでは「市中感染レベルが高い場合」にあたります。

ワシントン州政府が提示する対面授業の再開の指標に法的拘束力はなく、判断は学区に委ねられています(私立の場合は学校単位)。そのため、隣同士の学区でも対面授業の再開が異なる状況が起きています。シアトル公立学区は対面授業の再開についてまだ正式に発表していませんが、ベルビュー公立学区は1月末までにキンダーガーテンから2年生の対面授業の再開を発表しました。

インスリー知事は、今回の会見で、知事には学校を閉鎖する権限はあるものの、再開を命じる権限はないと強調しました。

更新:2021年1月10日 詳細追加



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