ワシントン州で3月23日から出されていた自宅待機命令『Stay Home, Stay Healthy』が5月31日に終了しました。
6月1日からは、『Safe Start(セーフ・スタート)』です。州政府による4つのフェーズでの経済活動再開計画に基づき、引き続き感染拡大の抑制に努めながら、州内39郡がそれぞれ経済活動の再開を徐々に進めていくことになります。
ワシントン州内39郡は、それぞれの状況に基づき、フェーズ1やフェーズ2の段階にあります。それぞれのフェーズで規制や可能なことが異なります。
6月1日時点の各郡の状況は次のとおりです。
フェーズ1:
King、Snohomish、Pierce、Skagit、Whatcom、Okanogan、Chelan、Douglas、Yakima、Benton、Franklin、Clark
フェーズ2:
Adams、Asotin、Columbia、Cowlitz、Ferry、Garfield、Grant、Grays Harbor、Island、Jefferson、Lewis、Lincoln、Mason、Pacific、Pend Orielle、San Juan、Skamania、Spokane、Stevens、Wahkiakum、Whitman、Walla Walla、Kitthitas、Thurston、Kitsap、Clallam、Klickitat
フェーズ1からフェーズ2に移行するために郡が満たす必要がある新たな基準:
- 過去14日間の患者数が10万人あたり25人未満であること(これまでは10万人あたり10人未満)
- ウイルスの感染拡大が起きた場合に郡の収容能力を確保するため、今後は郡内の入院率が横ばいか減少傾向にあること
- 管轄区域内の病床数が80%未満であること
- 検査のキャパシティの拡充
- 接触追跡システムの設置
各フェーズで許可されている主な事柄は、郡の状況によって細かく調整され始めています。住んでいる郡や訪問する郡の公式サイトで、詳細を確認する必要があります。
フェーズ1で許可されている主な事柄
- レストランのテイクアウト・宅配・ドライブスルーでの営業
- ドライブイン式の礼拝(一世帯につき車一台に制限)
- 自動車・RV・Boat・ORV の販売
- カーウォッシュ
- 小売業の店外での商品の受け渡し(curbside pickup)
- ランドスケーピング
- 必要不可欠の移動(旅行)、この経済活動再開の第1段階に関わる不要不急の移動(旅行)
- 釣りやゴルフ、州立公園の利用(日帰りのみ)
- 緊急でない手術や歯科治療
- 信仰的な集まりは屋外で100人未満に限る。社会的距離の維持やフェイスカバーの着用が必要
フェーズ2で許可される主な事柄
- ハイリスクの人は自宅待機を継続
- 1週間あたり5人以下であれば同居していない人との集まり
- キャンプを含むすべてのアウトドアのレクリエーション
- 不要不急の旅行は近所のみに制限
- 感染防止対策を講じた新規の建設工事、小売営業の再開
- レストランは稼働率50%、5人以上のテーブルを使用しない形での店内の飲食の再開
- ヘアサロン、ネイルサロン、理髪店の営業再開
- 製造業、営業再開
- ハウスクリーニングやナニーなどの民家でのサービス
- 不動産業
- 企業のオフィス勤務 ※在宅勤務を引き続き強く奨励
- グルーミングなどのペットケアサービス
- 信仰的な集まりは屋内で通常の25%以下、または50人未満のどちらか少ない方に限って開催
- 参加者5人以下の屋内でのサービス/カウンセリング
フェーズ3で許可される主な事柄
- ハイリスクの人は自宅待機を継続
- 50人以下の集まりは、スポーツを含めて再開
- プールなどのレジャー施設は稼働率50%で再開
- レストランは稼働率75%、バーは稼働率25%、ジムや映画館は稼働率50%で営業再開
- 小売店、図書館、博物館・美術館の再開
- 政府の建物の一般開放
- 不要不急の旅行の許可
フェーズ4で許可される主な事柄
- ハイリスクの人の公共の場への外出 ※社会的距離の維持が必須
- すべてのレクリエーション
- 50人以上の集会の許可 ※社会的距離の維持が必須
- バー、レストラン、ナイトクラブやコンサート会場など娯楽施設は稼働率100%で営業再開
- 職場の再開 ※物理的な距離の維持と衛生対策が必要
- 不要不急の旅行の許可