ワシントン州で3月23日から出されていた自宅待機命令『Stay Home, Stay Healthy』が5月31日に終了しました。
6月1日からは4つのフェーズでの経済活動再開計画『Safe Start(セーフ・スタート)』に基づき、引き続き感染拡大の抑制に努めながら、州内39郡がそれぞれ経済活動の再開を徐々に進めています。
ワシントン州内39郡は、それぞれの状況に基づき、フェーズ1~3の段階にあります。それぞれのフェーズで規制や可能なことが異なります。例えば、11日に発表された学校再開のガイダンスによると、公衆衛生ガイドラインの条件に沿っていて、フェーズ2~4なら秋から対面での授業ができます。
6月17日にグレーズ・ハーバー郡のフェーズ3への移行がワシントン州保健局によって承認されました。アイランド郡、ルイス郡、メイソン郡はフェーズ2からフェーズ3への移行を、キング郡は修正版フェーズ1(フェーズ1.5)からフェーズ2への移行をそれぞれ申請しており、ワシントン州保健局の承認待ちとなっています。ベントン郡とフランクリン郡はフェーズ1からフェーズ2への移行を申請しましたが保留となっており、今週中に保健局との話し合いが持たれる予定です。
フェーズ1:
Yakima、Benton、Franklin
フェーズ1.5:
King、Chelan、Douglas
フェーズ2:
Adams、Clark、Cowlitz、Grant、Island、Jefferson、Lewis、Mason、Okanogan、Pacific、Pierce、San Juan、Skagit、Snohomish、Spokane、Walla Walla、Kitthitas、Thurston、Kitsap、Clallam、Klickitat、Whatcom
フェーズ3:
Columbia、Ferry、Garfield、Lincoln、Pend Orielle、Stevens、Wahkiakum、Whitman、Asotin、Skamania、Grays Harbor
フェーズ1からフェーズ2に移行するために郡が満たす必要がある新たな基準:
- 過去14日間の患者数が10万人あたり25人未満であること(これまでは10万人あたり10人未満)
- ウイルスの感染拡大が起きた場合に郡の収容能力を確保するため、今後は郡内の入院率が横ばいか減少傾向にあること
- 管轄区域内の病床数が80%未満であること
- 検査のキャパシティの拡充
- 接触追跡システムの設置
各フェーズで許可されている主な事柄は、郡の状況によって細かく調整され始めています。住んでいる郡や訪問する郡の公式サイトで、詳細を確認する必要があります。
フェーズ1で許可されている主な事柄
- レストランのテイクアウト・宅配・ドライブスルーでの営業
- ドライブイン式の礼拝(一世帯につき車一台に制限)
- 自動車・RV・Boat・ORV の販売
- カーウォッシュ
- 小売業の店外での商品の受け渡し(curbside pickup)
- ランドスケーピング
- 必要不可欠の移動(旅行)、この経済活動再開の第1段階に関わる不要不急の移動(旅行)
- 釣りやゴルフ、州立公園の利用(日帰りのみ)
- 緊急でない手術や歯科治療
- 信仰的な集まりは屋外で100人未満に限る。社会的距離の維持やフェイスカバーの着用が必要
フェーズ1.5で許可されている主な事柄
キング郡の状況にあわせた計画についてはこちらでご覧ください。
シェラン郡、ダグラス郡のフェーズ1.5についてはこちら。
フェーズ2で許可される主な事柄
- ハイリスクの人は自宅待機を継続
- 1週間あたり5人以下であれば同居していない人との集まり
- キャンプを含むすべてのアウトドアのレクリエーション
- 青少年、成人、プロフェッショナルの一部のスポーツ活動
- 不要不急の旅行は近所のみに制限
- 感染防止対策を講じた新規の建設工事、小売営業の再開
- レストランは稼働率50%、5人以上のテーブルを使用しない形での店内の飲食の再開
- ヘアサロン、ネイルサロン、理髪店の営業再開
- 製造業、営業再開
- ハウスクリーニングやナニーなどの民家でのサービス
- 不動産業
- 企業のオフィス勤務 ※在宅勤務を引き続き強く奨励
- グルーミングなどのペットケアサービス
- 信仰的な集まりは屋内で通常の25%以下、または50人未満のどちらか少ない方に限って開催
- 参加者5人以下の屋内でのサービス/カウンセリング
- 学校の対面での授業 ※物理的な距離の維持と衛生対策が必要
フェーズ3で許可される主な事柄
- ハイリスクの人は自宅待機を継続
- 青少年、成人、プロフェッショナルの一部のスポーツ活動
- プールなどのレジャー施設は稼働率50%で再開
- レストランは稼働率75%、バーは稼働率25%、ジムや映画館は稼働率50%で営業再開
- 小売店、図書館、博物館・美術館の再開
- 政府の建物の一般開放
- 不要不急の旅行の許可
- 学校の対面での授業 ※物理的な距離の維持と衛生対策が必要
フェーズ4で許可される主な事柄
- ハイリスクの人の公共の場への外出 ※社会的距離の維持が必須
- すべてのレクリエーション
- 50人以上の集会の許可 ※物理的な距離の維持が必須
- バー、レストラン、ナイトクラブやコンサート会場など娯楽施設は稼働率100%で営業再開
- 職場の再開 ※物理的な距離の維持と衛生対策が必要
- 不要不急の旅行の許可
- 学校の対面での授業 ※物理的な距離の維持と衛生対策が必要