ワシントン州上院は18日、MMRワクチンの予防接種を個人的・信条の理由で避ける例外を認めない法案を賛成25・反対22で可決しました。
MMR ワクチンとは、麻疹(Measles)、おたふくかぜ(Mumps)、風疹(Rubella)の3つのウイルス感染を予防するためのワクチン。
ワシントン州では南部のクラーク郡で今シーズンに73人の麻疹感染者が確認されました。
ワシントン州下院はすでにこの法案を可決しましたが、上院の委員会が法案を修正したため、下院にて最終投票が行われます。
しかし、例外が認められなければ、子供は12種類近くの病気に対する予防接種を受けるか、免疫があると証明できなければ、学校やデイケアセンターに入ることができません。ワシントン州の保健省によると、医学的な理由以外でワクチン接種を除外されている生徒はK-12で4%で、そのうち3.7%は個人的な理由、残りは宗教的な理由となっています。
疾病対策センター(CDC)によると、今年に入って確認された麻疹の感染ケースは555件と、先週の465件から増えています。感染はワシントン州を含む20州で確認されていますが、このうち3分の2はニューヨーク州で確認されており、ニューヨーク市の衛生局は麻疹の感染拡大に危機感を強め、感染者が集中するブルックリン地区の一部地域に居住・勤務・通学する全員を対象に、麻疹ワクチンの予防接種を義務付ける緊急措置を発令しました。