今年もデイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time:DST)が始まりました。
デイライト・セービング・タイムは3月第2日曜から11月の第1日曜まで時間を1時間進める制度で、ハワイ州、アリゾナ州(ナバホ族居留地を除く)、サモア、グアム、プエルトリコ、バージン諸島、マリアナ諸島北部以外で実施されています。
「シアトルのあるワシントン州は緯度が高く季節による日照時間の変化が大きいため、この制度があっている」と思われるかもしれませんが、実は、この時間の変更が原因とされる健康問題や安全に対する懸念から時間を年間を通じて統一することを求める声が高まり、ワシントン州議会は2019年に「年間を通じてデイライト・セービング・タイムに設定する法案」を可決、インスリー知事が署名し、あとは米国議会の承認を得るだけとなりました。
年間を通じて標準時にする場合は州レベルで決められますが、年間を通じてデイライト・セービング・タイムにするには米国議会の承認が必要です。
昨年は新型コロナウイルスのパンデミックの最中に米国議会でこの法案が取り上げられることはなかったようですが、現時点では15州がデイライト・セービング・タイムを恒久化する法案を可決しているため、支持者の間では今年こそと期待が高まっています。
It’s the overwhelming will of the people in Washington state to make Daylight Savings Time permanent—so I will keep working to ensure that tomorrow is the last time you’ll ever have to set your clock forward an hour.
— Senator Patty Murray (@PattyMurray) March 14, 2021
ワシントン州選出のパティ・マレー上院議員は、「夏時間を恒久化することは、ワシントン州の人々の圧倒的な意思です - 私は、明日が皆さんが時計を1時間進める最後の日となるように努力を続けます」とツイートしています。
なお、アメリカでは "summer time"(夏時間)ではなく、"Daylight Saving Time" という名称になっています。