ワシントン州のインスリー知事は8日午後に行った会見で、州内の山火事が拡大し、過去24時間で焼失面積が約33万エーカーとなっていると発表しました。2019年に焼失した面積の2倍以上、過去18年のうち12年それぞれの焼失面積を上回る規模です。
LIVE: Gov. Inslee Press Conference https://t.co/OtlzKUHVLs
— TVW (@TVWnews) September 8, 2020
インスリー知事は「これは前例のない痛ましい出来事だ。我々は新しい世界に住んでいる。これは以前のワシントン州ではない」と述べました。
「時間が経てば大丈夫だったはずの火事も、もう大丈夫ではない。乾燥していたり、暑すぎたり、風が強かったり、気候が変化しているからだ」
会見に出席した公有地コミッショナーのヒラリー・フランツ氏によると、7日午前時点で9件の大規模な山火事が確認されていましたが、過去24時間に新たに発生した山火事は58件となりました。
As of this morning, we have 9 large fires. We had 58 new wildfire starts in the last 24 hours. Initial attack with our aircraft proved extremely successful. However, hurricane-level gusts and smoke-filled skies was a bad combination for initial attack in the air in many areas. pic.twitter.com/nMcFrXIwUS
— Hilary Franz (@Hilary_FranzCPL) September 8, 2020
また、航空機を使用した最初の消火活動は非常に成功したものの、一部の地域ではハリケーン並みの突風と煙が充満した状態での消火活動は困難となったとのことです。
As the winds start to slacken, we're left with a complex air quality picture. North central WA is still seeing impacts from large fires. A fire in Skamania and fires in OR may cause problems in SW WA. W. WA is improving, but smoke may linger. Forecast – https://t.co/qSVSOak6ra pic.twitter.com/O2ZMw9iwSU
— WA Department of Ecology 😷 (@EcologyWA) September 8, 2020
先週のうちにカスケード山脈東側のワシントン州東部で起きた山火事はレーバー・デーの祝日だった9月7日（月）の強風にあおられ拡大し、その煙が7日夜にカスケード山脈西側のワシントン州西部に達しました。
ワシントン州天然資源局の保護下にあるすべての森林地帯での屋外での焚火、炭の使用、または指定された焼却を含め、屋外で火を使うことが禁止されていますが、現在の状況を受け、キング郡、スノホミッシュ郡、ピアス郡は屋外での火の取り扱いを禁止する緊急の burn ban を出しています。
また、乾燥した状態と気温の上昇という条件が揃ったワシントン州西部でも山火事が発生。タコマ市の南東にあるボニー・レイク市で8日午前に発生した山火事は強い風にあおられて拡大を続け、市内の一部地域には避難命令が出されました。ワシントン州交通局は、州道410号線のボニー・レイク市とサムナー市の間を通行止めにしています。
Update: Level 3 Evacuation Alert 🚨All areas south and west of SR410 all the way to Angeline Road and Rhodes Lake Road to McCutcheon. Please leave now.
If you have any questions, contact Pierce County Evacuation Line 253-798-1571. pic.twitter.com/m2ZW2JJndk
— BonneyLakePolice PIO (@BLPoliceDept) September 9, 2020
ワシントン州エコロジー局の Washington’s Air Monitoring Network などで大気の状態を確認できます。