北極の寒気が北米に流れ込んだ影響で、ここワシントン州も23日までの数日にわたり日中も零下の気温のままとなり、雨氷で道路が凍結する、非常に厳しい寒波に見舞われました。
24日は、低地にあるシアトル大都市圏では未明から雨が降り始め、気温が50℉(10℃)近くまで上昇。急激に道路の凍結が解けることで、小規模な河川の氾濫、市街地での冠水が起きる可能性があります。
シアトル交通局は、雪解け水が道路にたまってしまうのを防ぐため、道路わきの排水溝をきれいにしておくよう呼びかけています。
一方、ワシントン州を東西に分断するカスケード山脈の峠では、雨氷(freezing rain)が24日の夜まで降り続いており、通行止めとなっているところが出ています。
日本の半分近い面積があるワシントン州を東西に分断するカスケード山脈の麓や峠を移動する場合は、事前にワシントン州運輸局(WSDOT)の公式サイトやソーシャルメディアを確認し、十二分に準備をする必要があります。高速道路やハイウェイ、幹線道路などの状況やアラートがリアルタイムで公開されている地図も確認するとよいでしょう。
アメリカ国立気象局(National Weather Service)のシアトルオフィスによると、太平洋から大量の水蒸気を運んでくる一連の大気の河(Atmospheric Rivers)による影響は、少なくとも26日まで続くと予想されています。