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1月の満月は「ウルフムーン」 約14年に一度の月による火星食(かせいしょく)を観測するチャンス

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1月の満月は「ウルフムーン」(Wolf Moon)。真冬に飢えたオオカミの群れが遠吠えをするのを耳にしていたネイティブ・アメリカンがつけた名前とされています。

2025年の満月

2025年には12回の満月が見られますが、ウルフムーンはその最初のもので、1月13日(月)午後2時26分に完全な満月となります。

今年の満月のうち10月、11月、12月は、通常より少し大きく明るい「スーパームーン」となります。また、1回の月食(3月14日)、そして1回の部分日食(3月29日)が観測できる予定です。

2025年の満月英語の呼び名(主な呼び名)由来
1月13日Wolf Moonオオカミが空腹で遠吠えをする頃
2月12日Snow Moon雪で狩猟が困難になる頃
3月13日Worm Moon土からミミズなどが顔を出す頃/メープル樹液が出る頃
4月12日Pink Moonフロックス(Phlox)というピンクの花が咲く頃
5月12日Flower Moon花が咲く頃
6月11日Strawberry Moonイチゴが熟す頃
7月10日Buck Moon雄鹿の新しい枝角が出てくる頃
8月9日Sturgeon Moonチョウザメが成熟し、漁を始める頃
9月7日Corn Moonとうもろこしを収穫する頃
10月6日Hunter’s Moon狩猟を始める頃
11月5日Beaver Moon毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃
12月4日Cold Moon冬の寒さが強まり、夜が長くなる頃

月が火星を覆い隠す火星食(かせいしょく)

米国時間の1月13日(月)の夜、月が一時的に火星を隠す火星食(かせいしょく)が、アメリカ本土48州ほぼ全域とカナダ中部・東部、メキシコ、西アフリカで観測できます。掩蔽は英語で occultation といい、特に、月が恒星を隠す場合は英語で lunar occultation といいます。

Astronomy.comSpace.com によると、月が火星を隠すこの現象はそれほど頻繁には起こるわけではなく、「火星の場合、特定の地球上の地域でこの現象が見られるのは、平均して約14年に一度」とのこと。

シアトルでは午後6時21分から午後6時39分まで火星が隠れた状態になります。掩蔽が観測できる地域に住んでいて、さらに天候にも恵まれていたら、日の入り後、東の空を見上げてみましょう。

アメリカ本土48州ほぼ全域とカナダ中部・東部以外の地域では、月が火星のすぐ近くに見えることになります。火星は約2年ごとに地球に最接近し、今回は約2年ぶりで、地球からの距離は約9608万kmとなります。

ハイイロオオカミは増加の一途 ワシントン州では絶滅危惧種指定

ウルフムーンの名前はオオカミの群れに由来していますが、ワシントン州にはハイイロオオカミ(gray wolf)が生息しています。

2023年末時点で、ワシントン州のハイイロオオカミの個体数は、少なくとも260頭、42の群れに分かれ、そのうち25組以上が繁殖に成功していると推定されています。ハイイロオオカミの個体数は過去15年間にわたり増加し続けていて、2022年から2023年には20%増加しました。

ワシントン州魚類野生生物局(WDFW)は毎年冬にオオカミの個体数調査を実施しており、2024年末の最低個体数に関するデータは2025年4月に発表される予定です。

2024年7月、ワシントン州魚類野生生物委員会は、ハイイロオオカミを州の絶滅危惧種としての指定を維持することを決定し、保全および管理の取り組みを強調しました。オオカミは州の西側3分の2では連邦の絶滅危惧種としても指定されており、これらの地域では米国魚類野生生物局が回復活動を主導しています。

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