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「100%努力し、絶対諦めないこと!いつも笑顔を忘れずに」インテリア・デザイナー 吉川みどりさん

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デザイン会社から独立して今年で10年

吉川みどりさん(中央)

日本で美術学校を卒業後、デザイン会社に就職し、この仕事を一生していこうと決心したのは24歳の時。26歳でシニア・デザイナーに就任して、仕事にまい進していました。

1991年にシアトルに移住し、住宅デザイン会社に就職しましたが、サイドビジネスとして行っていたインテリア・デザインの仕事で、3年がかりで完成させた6千平方フィートの住宅のデザインがノースウエスト・デザインというコンペで優勝。それをきっかけに2005年5月に独立しました。今年は記念すべき独立10周年!

"好き" を仕事にする!日本人ママたちの起業

実は、コンペで優勝したプロジェクトは会社には内緒でした。妊娠8ヶ月目から離婚調停が始まり、成立までにすべての貯金をなくしましたので、新生児をかかえて一人で生活していくことが不安で引き受けたプロジェクトだったのです。朝9時から夕方5時まで子供(当時4ヶ月)を保育園に預けて出社し、帰宅後はほとんど寝ずに4時間おきの授乳をしながら図面を書いていました。必死でした。デザインの優勝を告げられ壇上でコメントを求められた時は涙があふれて、”Thank you” しか言えませんでした。「ご褒美ってあるんだな」と思った瞬間でした。

この優勝をきっかけに新聞や雑誌に名前が載ってしまったので、会社との規約違反を認め自ら辞表を出し独立した時、子供は3歳でした。

そして、オフィスを自宅とは別の場所に構えました。きっかけは、子どもにプレゼンのために用意していた図面や材料をぐちゃぐちゃにされた時に怒鳴ってしまったから。

「子供には罪はない、家では私は優しいママでいたい」と、子供の通う保育園か学校から10分以内の場所と決めてにオフィスを探しました。

「仕事資料もコンピュータも家には置かない=子供に集中」

私生活と仕事を分けることは、両立するために大切なことでした。この時期はどうしても時間内に仕事が終わらないことも多く、たくさんの友人達に助けてもらいました。ベビーシッターをお願いすることも多かったです。

今は、自宅にオフィスを構え、ミドルスクールと自宅をスクールバスで行き来するようになった子供がおなかをすかせて帰ってきた時に軽食を用意してあげられるよう、自営業の利点を最大限に利用しています。職業柄、早朝や夕方、週末にミーティングが入りますが、子供が一人で留守番できるようになり、夕方のミーティングにも出かけやすくなりました。

今ではデザイナーというよりは、カウンセラーの役割が多いなと思う時がたくさんあります。誰でも夢がありますが、それを表現するのは難しい。小さなプロジャクトのキッチンやバスルームでさえ重要な決断をたくさんしなくてはなりません。ジレンマを抱えたまま、家やレストランを作るのは大変なことです。

そんな漠然とした夢を具体化して現実へ導いてあげるのが私の仕事。”I design what you dream.” お客様が諦め気味に話してくれたことを実現できるデザインプランをお見せすると、お客様の目が子供のように輝き始めます。この瞬間がとっても好きです。私もわくわくしてきます。完成したあと、お客様に「ありがとう!毎日がとっても幸せ!」と言われることが、「やっぱり続けてきてよかった」と確信するときです。

これから起業する人へのアドバイス

"好き" を仕事にする!日本人ママたちの起業

これから起業するなら、慎重に計画されることをおすすめします。満足な収入が得られるまで、どのぐらいかかるかわかりません。訴訟についての知識や、訴訟に対応できる保険加入、法的書類の作成も必要です。生活費が貯金でまかなえますか?または銀行から借りられますか?24時間働く覚悟はありますか?どんな点が自分のビジネスは誰よりも優れていますか?

そういったことを考えた上で決心したら、100%努力し、絶対諦めないこと!そしていつも笑顔を忘れずに!これが成功する鍵でしょう。

Midori Yoshikawa Interior Design, Inc 経営/インテリア・デザイナー(内装設計士)
吉川みどりさん
【公式サイト】 www.midoriinteriordesign.com

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