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エイブリー・ジョージさん
オハイオ州出身。10代の頃にアニメから着物が好きになり、オンラインで購入した着物の着付けを YouTube で学び始める。家族で西海岸に引っ越した後、シアトルのパナマ・ホテルで勤務を開始。
10代の頃にアニメから着物が好きになったと語るエイブリーさんは、中西部のオハイオ州出身。周りに日本文化に関係する場所はなく、着物を好きな人もいなかったものの、アニメを通して自然と着物にのめりこみ、オンラインで購入した着物の着付けを YouTube で学び始めました。
その後もニューヨークまで行って着付けを教えてもらい、高校のプログラムで日本を2週間旅行した時は京都の西陣織あさぎ美術館へも足を運び、ますます着物への愛が強まったそうです。
シアトルに引っ越してきたのは、高校卒業後、家族とともに西海岸へ引っ越した後、米国の国宝に指定されているパナマ・ホテルについて偶然知ったのがきっかけ。シアトルではよく知られた存在の現経営者ジャン・ジョンソンさんに実習生として採用され、今年2月からパナマ・ホテルとワシントン州日本文化会館で働く日々を送っています。
「私にとって、着物や浴衣はコスチュームではなく、日常着の一つ。働く時も浴衣や着物を着ることもありますし、掃除などの作業をする時は汚れないようにして工夫して、動きやすくするためにスニーカーやブーツを合わせるモダンな着方もしています」とエイブリーさん。
「まだ学び始めたばかりですが、リスペクトを持っているので、きちんと学びたいですし、周りの人にも着物と正しい着付けについて知ってもらいたいと思っています」。
着物に対して、並々ならぬ情熱を感じさせるエイブリーさん。今後は着物を着て茶道や日本舞踊などにも挑戦したいと話してくれました。
取材・文:編集部