こんにちは!私はシアトルから北に車で約2時間、カナダの国境まで約30分のところに位置する、ワットコム・コミュニティ・カレッジ(WCC)に留学している大類真喜(おおるい・まき)といいます。「留学に興味がある!」「もうすぐ留学するけど、アメリカに着いてから何をすればいいかわからない!」という方に、私の体験なども踏まえて、いろいろな情報をご紹介したいと思います!
自己紹介
名前 | 大類 真喜(1991年生まれ) |
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出身 | 東京都 |
専攻 | ホスピタリティ・ツーリズム |
経歴 | 2012年6月に渡米。2014年8月にWCCを卒業後、OPTを予定(2014年3月現在) |
留学の目的 | 英語力の向上、アメリカでの就職 |
留学する前の 海外(留学)経験 | 高校1年時にオーストラリアで短期ホームステイ。19歳の時に在学していた専門学校で10日間のヨーロッパ研修 |
留学のきっかけ | 中学生のころから、人とちょっと変わった人生を過ごしたいと考え、海外で働きたいという夢を持ったから。 |
学校を選んだ理由 | 治安の良さ、学費が比較的安いこと、日本で通っていた専門学校と提携校であること |
将来の予定や目標 | 旅行会社に勤務し、お客様に最高のおもてなしをすること。両親に旅行をプレゼントすること! |
学校について
WCC はベリンハム市という、アウトドア・アクティビティに最高の自然豊かな場所にあります。
学生の数はどのくらい?日本人の数は?
学生数は1万人弱。日本人は約30人。
学費はどのくらい?
WCCはクォーター(4学期)制で毎クォーター約$3,100~$3,500(単位数により異なる)
留学生に対するサポートは?
WCC 内には留学生を全面的にサポートしてくれるインターナショナル・オフィスがあります。ホームシックになったり、個人的な問題を抱えてしまったりした時は、アドバイザーが親身になって話を聞いてくれます。その他にも、授業登録、ハウジング、編入、OPT(Optional Practical Training)などのアドバイスも受けることができます。
学校主催のイベントはある?
留学生が気軽に参加できる行事として、インターナショナル・オフィスが主催するさまざまな旅行があります。これまでには、シアトルでのマリナーズ観戦、カナダのバンクーバーでのアイスホッケー観戦、近郊の山での登山やホエールウォッチングなどがありました。さらに年に一度、留学生を中心に伝統衣装のファッションショーやダンス、歌、伝統楽器演奏などを楽しむインターナショナル・ナイトという日もあります。今年は日本人の女の子だけでソーラン節を踊りました!10月にはハロウィン・パーティーが開催され、WCCの学生がいろんなコスチュームを着て、ホールで楽しく踊って過ごすイベントもあります。
語学学校と大学の違いは?
WCC には ESLA という留学生のためのクラス、いわば語学学校が併設されていて、世界各地からの留学生が学んでいます。ESLA には、文法・スピーキング・ライティング・リーディングの4つのクラスがあります。スピーキングのクラスでは現地の学生と一緒に授業を受ける機会もあり、いろいろな人と話すことができます。
ESLA は英語力の向上が目的なので、母国語の異なる学生同士がペアやグループとなるため、スピーキング力とリスニング力を鍛えるのにはピッタリな環境です。一方、アカデミックでは「英語は話せて当たり前!」の世界なので、基本的にインストラクターの話を聴いている時が多く、リスニング力を鍛えるのに最適な環境です。文法やリーディングは、できれば渡米前に勉強しておきたいところ!スピーキングやリスニングは、アメリカにいれば徐々に身につけられますが、文法やリーディングはESLAの授業が終わってしまえば自分で勉強しなくてはなりません。なので、渡米前から勉強しておけば、いざアメリカでの授業が始まった時にちょっと余裕ができるかも・・・?以前アカデミックのライティングの授業中、隣に座っていたアメリカ人の女の子に文法を指摘したところ、「アメリカ人の私でさえ、気づかなかったわ。ありがとう!またお願いね」と言われ、私はうれしくてその日一日、ルンルン気分でした!(笑)あと、単語力は会話を豊かにするには重要なので、日本にいる間から身につけたいところですね!
住居について
ホームステイ?アパート?何がベスト?
残念ながら WCC には寮がありません。ですが、WCC から徒歩5分ほどの場所にカスケードというアパートがあり、WCCが所有している部屋を借りることができます。もちろん、WCC を通さずにカスケードと個人契約をして部屋を借りることも可能です。
- WCC 所有のアパート「カスケード」(光熱費込、ネット接続・食費は別):
$525(2ベッドルーム・2バスルームの場合)
$475(3ベッドルーム・2バスルームの場合、マスタールームは$525)
※3ベッド・2バスは、一つの部屋がマスタールームと呼ばれる、バスルームのついたベッドルームです。他の2部屋はバスルームをシェアすることになります。 - ホームステイ(一人部屋・ネット接続・食費・光熱費込):
$575(18歳以上の場合)
$625(18歳未満の場合) - アパート(ルームシェアの一人部屋):
$600~990(部屋代のみ、ネット・光熱費・食費別)
※ネット・光熱費はルームシェアであれば比較的安く済みます。
学校周辺には、カスケードのほか、ベリウッドという学校から徒歩で約15分のところにあるアパートもバス通りにあるので便利です。
ホームステイ
誰もが一度は経験したいホームステイ!でも、どんな家族に割り当てられるかは正直なところ運もあります。あらかじめどんなホームステイ先がいいか希望は出せますが、100%希望通りにいくとは限りません。学校から近いところと希望しても、学校からとても遠いホームステイ先に割り当てられることも・・・。また、留学生を同時に何人も受け入れる家庭も少なくありません。アウトドアが大好きな家族もいれば、パーティー好きな家族も。また、自炊しなくてはならない、どこにも連れて行ってくれない、といったホストファミリーがいることも事実。でも心配いりません!そんな時は、ホームステイ担当のアドバイザーに相談すれば、別のホームステイ先を探してくれます。とは言え、いきなりホストファミリーに溶け込むのは難しいもので、最初はうまくいかないということもよくあります。だからといって、すぐホームステイ先を変えることを考えるのでなく、最初はコミュニケーションを取り、お互いのことをよく知るところから始めるのも、ホームステイを充実させる一つの手段だと思います。
生活について
治安
ベリンハムはとても治安がよく、現地の人々はみんなフレンドリーで優しく、いい人たちばかりです。治安がすこし悪い場所もあるのは事実ですが、事故や事件などまったくと言っていいほどなく、夜に出歩くことをしなければまったく問題ありません。
どのくらいベリンハムが良い場所かというと、以前、友人とご飯を食べに行く途中、どこかで財布を落としてしまったことがあります。思い出せるすべての場所を回ったのですがどこにも見つかりませんでした。諦めて家に帰ってみると、私が住んでいるアパートのドアの前で一人のアメリカ人の男性が私の財布を片手に立っていました。財布の中にあった私の身分証明書の住所を見つけてわざわざ来てくれ、ひたすら待っていたとのこと。私はとてもうれしくて、何度もお礼を言いました。すると彼は「僕も以前財布をなくして困ったことがあったから、君が財布を探しているところを想像して、今日絶対渡してあげようと思ったんだ。なくしたときのショックは痛いほど僕にもわかるからね。でもこれで安心だね。Have a great night!」と言い、、名乗りもせずに立ち去りました。アメリカでは、「なくしたらもう自分のものではないと思え」とよく言われますが、ベリンハムはそんなことはありません!とても親切な人がたくさんいます。さらに、治安の良さがよくわかる状況と言えば、お店などの駐車場にはコンバティブルの車がオープンのまま駐車してるくらい。「さすがにオープンのままは・・・(笑)」と思うときもしばしば。危機感をちょっとは持つべきだ、と思わせるのが、ここベリンハム!
ちなみにベリンハムには、なぜ?と思うほど日本語を話せる・ちょっと聞き取れるというアメリカ人が珍しくありません。日本人の友人と町を歩きながら日本語でしゃべっていると、「日本人デスカ?」と声をかけてきてくれることも。
気候
ベリンハムでも基本的に春夏秋冬がありますが、日本から来たばかりの人たちからすると、夏と秋があまりないように感じます…(笑)。緯度の高いベリンハムの夏はとてもカラッとしていて、湿気が全くと言っていいほどありません。7月や8月は、暑い日は半袖でも暑いですが、湿気がなく風も心地いくらいに吹いているので、長袖で全然過ごせちゃうほど気持ちのいい気候です。大学の敷地内には広い原っぱがあり、アメリカ人が上半身裸でフリスビーをやっていたりします。私は友人とバドミントンやキャッチボールなどをして休日を外で過ごします。雲がない日にはすごく綺麗な夕日が見られたりします!ですが、10月から3月にかけてはとても寒くなり、マイナス10度まで下がる時も。特に12月から1月は外に出たくなくなるほどの寒さで、スキーなどで着るウェアを上着代わりにしているアメリカ人もいます。そして、2月が終わるころにはだんだん気温も上がり晴れの日も多くなります。
ベリンハムで過ごしている中で私が一番驚いたことは、夏は夜10時を回らないと外が暗くならないこと。時間感覚が狂ってしまい、気づけばもう夜の9時!なんてこともしばしば・・・。いつまでも明るいのはうれしいですが、ついつい時間を忘れてしまうのが痛いところです(笑)。その反対に、冬は4時にはもう暗くなり、5時には真っ暗!なので、日本とは時間の使い方が少し違ってくるかもしれません。
日本食
やはり日本人として、留学中とても恋しくなるのが日本食!ベリンハムにはいつくか日本食が食べられるレストランがいくつかあります。『Little Tokyo』 というお店は、メニューはすべて日本食。お寿司から、揚げ物、お蕎麦、定食などおいしい料理がたくさんあります。さらに、ベリンハムのダウンタウン近くには回転寿司の 『Kurukuru』 があります。どちらかというと、カリフォルニア・ロールなどのほうが多く回っていますが、注文すればさまざまなお寿司を作ってくれます。わたしは日本の味に少しでも近づけるために、いつも温かい緑茶を飲みながらお寿司を食べています。「自分で作りたい!」と思えば、スーパーマーケットにある程度のアジア食や調味料などが売られています。
アクティビティ
大自然の中にあるベリンハムでは、いろんなアクティビティを楽しむことができます。夏には湖岸でバーベキューをし、暑い日にはそのまま湖へダイブ!なんてこともできちゃいます。ほかにもカヤックやピクニックなどもできます。
冬にはスノーボードの発祥地として有名なマウント・ベーカー(車で1時間半)でスキーやスノボ!たいてい11月の終わりから3月終わりまでのシーズン中は、たくさんの人たちが滑りにやってきます。
携帯事情
多くの留学生は Android、もしくは iPhone などのスマートフォンを持っています。その理由としては、自分の国の家族や友人と簡単に連絡できるため。私も iPhone ユーザですが、親に近況報告する際や日本にいる友達と連絡が取りたいときには、LINE を使っています。ほかにもたくさんの LINE と似たアプリがあります。
プリペイド式の携帯を持ってる留学生も少なからずいます。携帯会社については、一番人気は Verizon か、AT&T です。ほかにも T-mobile や Sprint という会社もあります。スマートフォンがほしい場合には Verizon か AT&T、プリペイド式の携帯がほしい場合 はT-mobile か Sprint という感じです。料金ですが、スマートフォン、特に iPhone は少し高めなのが現実。ひと月最低$100は当たり前。そんなときに役立つのが、日本にもある家族割引のようなプランです。私は友人と AT&T のファミリープランに入っているので、月額$91です。使いすぎなどにより多少変動はありますが、個人で契約し毎回$100以上払うよりは断然お得!プリペイド式携帯は、さまざまなプランがあり、月$50で電話・メールし放題。メールが基本!という方には、「$30で通話は180分までで、メールは無制限」など融通の利くプランがたくさんあります。
車と保険
アメリカは車社会!さらにベリンハムは田舎ということで、車がある方が正直便利。でも新車は高すぎて買えない、だから中古車がほしい、という人には Craigslist というサイトがおすすめ。このサイトは車だけでなく、生活用品などもう使わなくなったものの買い手を探すサイトです。ディーラーなどは通さず、個人的に手続きをするため値段の交渉などもしやすいかも…?!ただし、個人売買はあくまで自己責任。詐欺にあったりしないように十分注意してください。
車の保険会社は、アメリカでは有名な GEICO という保険会社で契約する人が多いようです。契約するまでには英語でどのプランがいいなど伝えなくてはなりません。多少苦労するかもしれませんが、それも英語上達の練習になるかも。ついでにここベリンハムでは、免許取得の際の筆記テストが日本語で用意されているので、日本語で受けることができます!実技テストはもちろん英語ですが、筆記だけでも日本語で勉強できるとアメリカの交通ルールなど覚えやすいですね。
留学は最初は楽しいより辛いことのほうが多いかもしれません。ですがその辛さを乗り越えた時、残りの留学生活はとても楽しいものになります、そして永遠の宝物になります!私は一人でも多くのみなさんに永遠の宝物をゲットしてもらいたいです!
以上、私の留学先ベリンハムの紹介でした。もっとベリンハム・WCC について知りたいという方はお気軽に Facebook にてご連絡ください!田舎ではありますが、とても魅力的な場所で私はここに来てよかったと満足しています。私の経験を交えての紹介が、みなさんにとって役に立つものであればうれしいです。この記事を読んで留学したくなった!と思っていただけたら、さらにうれしいです!
協力: NextSense