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ダンスクラブ(フラッシュモブ)運営ボランティア 岡部玲奈さん

岡部玲奈さん
【学校】 ベルビュー・カレッジ
【留学開始】 2013年9月
【課外活動の内容】 ダンスクラブ(フラッシュモブ)運営
【将来の目標】 英語を使う職場で働き、日本と世界をつなげる。世界で輝く日本人女性として活躍する。
【連絡先】renyona85@gmail.com

立教大学観光学部3年の後期から一年休校し、2013年秋に渡米しました。留学の目的は、学部変更、ビジネス専攻、異文化理解、英語上達、アメリカのビジネスを自分の目で見る、世界各国からの友人を作ることです。留学する前には、大学を通した交換留学でオハイオ州に3ヶ月滞在し、ESLを受講しました。奨学金をもらえたこと、大学の学部への不満を感じていたこと、学部を変更したかったこと、そして親の援助を得られたこともあり、留学しました。ビジネスを学ぶにはやはりアメリカと思いましたし、また、クラスが少人数制のベルビュー・カレッジなら授業もただの受け身にならずに積極的に参加できると思いました。

主な課外活動:ダンスクラブ(フラッシュモブ)について

町中やイベント前に突然踊りだし、人々にサプライズをするフラッシュモブのクラブを友人から受け継ぎ、自らのダンス経験を活かして、運営しています。レベルに関係なく初心者でも楽しめるようなダンスを考え、全体に教えて本番に備えるというのが大体の流れ。

さすがアメリカというのもあり、人種や文化、パーソナリティといったいろいろな面でユニークな人ばかりなので、統括することの難しさを実感しています。

日本では通じるリーダーシップもこちらでは通じないということが多々あり、チャレンジングですが、やりがいもあります。周囲の注目を集められるため、大きなイベントがある際にパフオーマンスを依頼されることがよくあり、現地との関わりも増えます。現在メンバーは30人以上。仲良しで、練習が終わった後は、よくみんなで遊びに行きます。

もう一つの課外活動:世界クリエイターについて

日本人にアメリカでのビジネスのやり方をレクチャーし、実践を伴って学んでいくというビジネス・プログラムに参加しました。チームに振り分けられ、シアトルでの既存の問題を見つけ、それに対する解決策としてビジネス・プランを考え、500ドルを集めるというものです。金額の半分はチームごとに選んだ非営利団体に寄付するので、私のチームは東北の子供たちに寄付することを決めました。

週一回集まり、シアトルで活躍するビジネスマンたちからのレクチャーを受けました(ゲストスピーカーはマイクロソフトなどの有名企業の社員など)。このプログラムの面白いことは、ただ学んだことを吸収して終わるのではなく、実際にレクチャーで学んだことを現実世界で試してみて結果を報告するということです。

私のチームは女性のみのチームで、シアトルの女性があまりおしゃれではないという記事を読んだことで、ビューティー関係のビジネスをやることにしました。私はリーダーに立候補し、率先してチームを引率しました。話し合いの結果、女性向けのヘア・アレンジメント、ネイル、メイクアップを提供するビューティー・パーティを開くことに。参加料を20ドルとし、そのためオシャレで豪華な場所を借りパーティーをすることにしました。まずこのプランが人々の需要に合っているのか確認するため、ダウンタウンで街頭インタビューを決行。約50人にランダムに話しかけた結果、答えてくれたのは30人程度、その内13人からメールアドレスを手に入れることに成功。路上で止まってもらうために、30秒ほどで今やっていること、質問したい内容等を英語で説明するのは最初は戸惑ったが、知らない人に話しかける勇気を得るとともに、シアトルの人々の気さくさを肌で感じました。

需要があることはインタビューでわかったため、さっそくパーティーの準備に取りかかりました。場所を確保し、宣伝材料としてフライヤーを作成し、さらにFacebookで作成したコミュニティ・ページで日々、美に関する記事を投稿して、人々の関心を寄せることに専念しました。

第一回目のパーティーは自分の学校でもあるベルビュー・カレッジで開くことに。しかし、現れたのはなんとたったの1人。しかも男性(笑)。これによりメンバーの士気は下がりそうだったので、すぐさま反省点を見つけ出し、ひとつひとつつぶしていきました。それにより、2度目は20人集客し、100ドル程度集めることに成功。残りのイベントは豪華な場所を借り、もとのプラン通りパーティーを開催してすべて成功し、オシャレを楽しんでもらいました。ただパーティーだけでは目標の500ドルに達しそうになかったため、出張ネイルサービスをやることに。休み時間はカフェテリアで、放課後は他大学やモールに行って何十人という人にその場で話しかけ、地道に活動しました。シアトルの50以上の団体に自分で電話をし、ネイルアートをやらせてもらえないか交渉しました。電話は毎回緊張したが、多くの団体が手を貸そうと前向きな反応をくれたことに感謝しています。毎日学校が終わると出張するというハードなスケジュールだったため、死にものぐるいでしたが、その結果、合計780ドルを集めることに成功。目標は見事に達成し、リーダーとしての役割も果たすことができました。この活動を通して、英語が上達したのはもちろん、あきらめないでやり遂げることの大切さを身を以て学びました。

これから留学を考えている人へのアドバイス

留学のタイミングは、社会人になってからでもいいと思いますが、個人的には高校卒業後にアメリカの大学に行って卒業するのが一番理想的だと思います。一年留学はやはり短いです。

事前にできる準備として、私は日本でも外国人のコミュニティを作って英語を話す機会を自分でとことん増やしました。日本人の方なら中学生レベルの文法知識があれば絶対に話せますので、失敗を恐れずに積極的に英語をしゃべる機会を作りましょう(学校の英語の先生など)。私は英語を話すときは海外ドラマを見て勉強します。スピード・ラーニングといった教材もおすすめです。実際にネイティブと話すことのメリットは、自分の発音が通じるかどうかを試すことができるということです。発音練習はしっかりしましょう(特にRとL)。カタカナ英語は要注意。日本語では使っても、実際の英語では使わない単語は多々あります(例えば大学のサークルなど、こっちではサークルとは言わずクラブと言います)。

留学を迷っているのであれば、その必要はありません。ただ実行してみてください。迷っていると自覚する前に、行きたいと思った瞬間を大事にしてください。なぜ行きたいと思ったのか。その理由が小さいにせよ大きいにせよ、行きたいと思ったのであれば実行してください。なぜなら、絶対に後悔することはないから。留学は楽しいことだらけではありません。悪戦苦闘の毎日です。ただ、日本にいるだけでは経験することのできなかったことに出会います。それが成長につながります。お金の問題なら、奨学金でも、親に頭を下げてでも、やりたいと思ったことを成し遂げるために挑戦してみてください。あきらめなければ、なんでもできます。自分を信じてがんばってみてください。

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