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オレゴン州ポートランドの基本情報

ポートランド北西部のウェストヒルズにある歴史的なピトックマンションからポートランドのダウンタウンを一望できます晴れた日にはオレゴン州最高峰のマウントフッドもその雄大な姿を見せてくれます<br>©Justin Katigbak

オレゴン州最大の都市で、経済・金融・観光の中心、ポートランド。「ヒッピーっぽくて、ちょっと変わったところが自慢」というカルチャーがあるんです。ここではちょっとまじめにポートランドについてまとめてみました。

ポートランドの大きさ

Mt Tabor Park<br>©Justin Katigbak Travel Portland

ワシントン州の南にあるオレゴン州は、日本の四国と九州をあわせたぐらいの大きさです。オレゴン州最大の都市ポートランドは、シアトルの175マイル(約282km)南にある、経済・金融・観光・食の中心。市の面積は145平方マイル(380平方キロ)で、大河コロンビア・リバーの支流であるウィラメット・リバーを挟んで大きく5つのエリアに分かれますが、その中にユニークなネイバーフッドがたくさんあります。

ポートランドの人種構成

ウィラメットリバーのウォーターフロントで開催されるポートランドの土曜マーケットで遊ぶ子どもたちローカルのアート作品やクラフト作品を購入したりライブミュージックや軽食が楽しめます<br>©Justin Katigbak Travel Portland

2020年国勢調査によると、市内の人口は約65万人。ポートランド~バンクーバー(ワシントン州)~ヒルズボロ(オレゴン州)大都市圏(MSA)の人口は約251万人で、全米25位。ちなみに、ワシントン州のシアトル~タコマ~ベルビュー大都市圏の人口はその約1.6倍の約402万人で、全米15位です。人種では白人が圧倒的に多く、75.3%を占めています。日本人を含むアジア系は8.7%となっています。

ポートランドの気候

日本国外にある日本庭園の中で特に高いレベルを誇るポートランド日本庭園<br>国内外から多数の人が訪れます<br>©Roman Johnston

秋から春にかけては雨が多いですが、年中を通して穏やかな海洋性気候は、ワシントン州のシアトルとよく似ています。平均気温は、最も暑くなる8月で華氏56度~華氏80度(13~27C)、最も寒くなる1月で華氏34度~華氏45度(1~7C)。ベストシーズンは5月~10月頃。冬は氷点下になることはほとんどなく、雪が降るのは平均して年に5日間程度ですが、たまに大雪に見舞われることもあります。

住みやすい街づくり 1970年代に始まった都市計画

©Travel Portland

ポートランド市が住みやすい街づくりに向けて変化し始めたのは1970年代。都市成長境界線を引いて開発を管理することで景観を保存し、商業・産業施設と住宅のバランスを取っていること、そしてストリートカー(路面電車)・バス・電車を採り入れた交通システムがあることなどが高く評価され、サステナビリティに向けた取り組みとともに、都市計画の模範として研究されています。

©Justin Katigbak Travel Portland

自転車の利用が盛んで、自転車通勤をする人も多いです。ニューヨーク・タイムズによる2021年の「サイクリストにベストな街」ランキングでは、サンフランシスコに次いで全米2位に選ばれています。市内は平坦で、1ブロックの幅が通常のブロックの半分にあたる60メートルであることから、「歩きやすい」と言われます。

ポートランドはグルメ都市

©Justin Katigbak Travel Portland

また、ポートランドは全米に知られるグルメ都市でもあります。ローカルの食材に対する愛があり、さまざまなネイバーフッドで、ローカルの生鮮食品や加工食品を販売するファーマーズ・マーケットが開かれています。ファーマーズ・マーケットのいいところは、生産者に直接会えること。そんなローカルの食材を使ったレストランはレベルが高く、全米に知られるシェフも多くいて、さまざまな食のイベントも開催されています。もちろん、クラフトビールやコーヒーも欠かせません。

©Travel Portland

食べ物の屋台フード・カートを集合させたカジュアルな食事スポットの『ポッド』(pod)もユニーク。市内のさまざまなネイバーフッドに、趣向を凝らした新しいポッドが作られ続けています。トラベル・ポートランド観光局の公式サイトで、ネイバーフッドや食べたいものの条件を設定して検索してみてください。

消費税なしでお買い物

©Travel Portland

オレゴン州には消費税(sales tax)がないので、買い物もさらに楽しくなります。特に手作りで質の高い商品が多いのが、ポートランドを「全米一のハンドクラフト都市」と言わしめる理由。全米展開するデパートメントストアでの高級品から、ローカルのクラフトまで、消費税なしで買うことができます。

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