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第3回 DV や性暴力の被害者をサポートする「アドボケイト」とは

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DV や性暴力の被害者をサポートするために働いている人たちは、英語で “advocate” (以下、アドボケイト)と呼ばれています。 日本語ではまだ適当な訳がありませんので、とりあえずカタカナ書きにしたものをそのまま使わせていただきます。

アドボケイトと呼ぶことは、被害者の立場に立って被害者の権利を守るなど、被害者を直接サポートすると同時に、コミュニティから女性に対する暴力をなくすために働くということを意味しています。大きな機関では、一般のアドボケイト以外に、子供のためのアドボケイト(child advocate)や法律面を助けるアドボケイト(legal advocate)がいるところもあります。

被害者への直接サービスの例

コミュニティ・サービスの例

アドボケイトとしては、「自分は DV の被害者ではないか」という疑いがあれば、なるべく早い時期に電話をいただきたいと思います(匿名で結構です)。問題が複雑になる前に、また、ひどいケガなどする前に、DV がどういうものか理解できれば対策を考えやすいと思います。

API Chaya とは

API Chaya は、1993年頃に殺人事件を含む女性に対する暴力事件が多いことを懸念したフィリピン系コミュニティを組織化していく中で生まれました。

私のようなアドボケイト以外に、コミュニティ・オーガナイザー(さまざまなプログラムを通してのコミュニティ活動)、ユース&ヤング・アダルト・コーディネーター(高校や大学での DV や性暴力等に関する講演、ユース・グループの指導) ボランティア・コーディネーター(ボランティア・プログラムの運営)、API Men’s Campaign Against DV コーディネーター(API コミュニティで女性に対する暴力に反対する男性たちのキャンペーンを指導)などがいます。

この他、被害者が緊急に現在地から避難しなければならない場合、無料で1週間滞在できるようモーテルを手配したり(子供がいる場合)、シェルターや2~3ヶ月滞在できるアパート(ただし、空きがなかなかない)、低所得者用の住居を探す機関などの照会をするプログラムもあります。

最近増えている仕事は、人身売買(human trafficking)に関するものです。同センターのスタッフは、他の機関の教育・訓練のために、ワシントン州だけでなく、州外や国外まで出張しています。また、一般の機関とは異なり、アジア太平洋諸島系の被害者のための機関であるため、ワシントン州内のどこからでも相談に応じます。日本語で相談できる所が米国内では少ないので、遠くの州から電話がかかってくることもあります。

API Chaya
P.O. Box 14047
Seattle, WA 98114
メール: info@apichaya.org
無料ヘルプライン: 1-877-922-4292 または (206) 325-0325

その他の DV 関連機関

団体の名前シェルターの有無電話番号
New Beginnings住所非公開のシェルターあり(206) 737-0242
YWCA – Downtownシェルター あり(206) 461-4888
Refugee Women’s Alliance (206) 721-0243
LifeWire住所非公開のシェルター あり(425) 746-1940 または (800) 827-8840
Domestic Abuse Women’s Network住所非公開のシェルターあり(425) 656-7867
Center for Battered Women(住所非公開のシェルターあり)(425) 252-2873

その他の地域で最寄りの DV プログラムやシェルターの連絡先をお知りになりたい方は、API Chaya までお問い合わせください。

DV に関する相談所:
API Chaya
P.O. Box 14047, Seattle, WA 98114
【メール】 info@apichaya.org
【無料ヘルプライン】1-877-922-4292 または (206) 325-0325
【公式サイト】 www.apichaya.org

※現在、「ひろこさん」に直接連絡できるところはありません。

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。

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