Studio Mene and Counseling Services
高田 Dill 峰子さん
Mineko Takada-Dill, MA, LMHC, ATR
カウンセリング:
Rockwood Office Park
1409 140th Place NE, Bellevue, WA 98007
アート・セラピー・スタジオ:
7048 27th Avenue NW, Seattle, WA 98117
【電話】 (206) 276-4915
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高田さんへのご質問はこちらからお送り下さい。
Q:「2年生の男の子が学校で暴力を振るったり、暴言を吐いているため、迎えに来るように」と、学校から連絡が来ます。仕事場では私が頻繁に早退するので、上司によく思われていません。このままでは、レイオフされるのではないかと心配です。どうしたらよいでしょうか?
A:まず、子供の問題行動の原因がどこにあるのかを見つける必要があります。子供の問題行動にはさまざまな理由があると思いますが、私は子供が暴力や暴言を通して会話をしているのだと思っています。感情の起伏が激しいのは、自分でコントロールできないのか、それとも何か環境や学習能力に問題があって不満や怒り、悲しみを体で表現しているのか。
ご相談の感じでは、かなり長期にわたって、学校で問題があって帰宅させられるパターンが続いているように思われます。まず、子供の問題行動の原因は何か、学校でどのような対策を取っているかを知るために、関係者全員とミーティングを持ってください。ここで考える必要があるのは、今まで学校側と連絡を取り合って、良いコミュニケーションを保って来たかどうかです。学校側は「ここまでいろいろやったのに、保護者は何もせず、学校はまるで無料のベビーシッターのように考えている」と思っているかも知れません。
このミーティングには、必要であれば学校に通訳を手配するよう依頼できますが、できるだけ知り合いや家族で英語がよくできる人を同伴した方が良いと思います。わからないことを鵜呑みにせず、しっかりと学校側の主張を理解できるようにしましょう。学校側は子供の問題行動の原因を知りたいという姿勢を見せるでしょうから、(1)小児科医や他の専門家に診断してもらい、適切な専門家を紹介してもらう (2)学校内で普通学級以外のサポートが必要だと判断した場合、”Special Education” を受けるためのテストをしてもらうことができます。学校側が、「家庭で問題があって子供が荒れているのでは」と指摘してきたら、自分が攻撃されているように感じるかもしれませんが、親として冷静かつ客観的に、どうすれば子供のためになるかを考えてみてください。
職場には、「子供の問題行動があり、専門家と学校側と一緒に対策法を模索している」と説明し、数日にわたり病気休暇、または有給休暇を使うことを事前に承認してもらうと良いと思います。病気休暇はワシントン州では子供や家族の世話をするために使うことが承認されています。対策を立てて、それを実行していくことによって、突然呼び出されたり、仕事を休んだりすることも減らせるはずです。何かの理由で “Special Education” のサービスが受けられる場合、学校側はむやみに子供を休学・早退させることはできません。そして、一番大切なのは、専門家による診断を受け、治療を受けることです。
カウンセリングでは、子供の健康・発達状況・性格・家族関係に配慮しながら、子供の問題解決に対するお手伝いをします。問題行動は発達障害(学習障害、ADHD、自閉症)や子供の性格とあなたのしつけの仕方の不一致から起こったり、家族間の問題に発するものであったりします。他の病気と同じように、早期発見・治療・対策が大切です。
これから、シアトル近辺で発達障害のある子供さんをお持ちの保護者の方々を対象にした、日本語でのサポート・グループを作る予定です。子供さんの年齢・性別・抱えている問題などを記入の上、info@studiomene.com にご連絡ください。
掲載:2011年6月