12歳の女の子の感情の起伏が激しく困っています。「思春期に入ったからよ」と友人は言いますが、幼い時から癇癪を起こすことが多く、注意をすると逆切れされてしまいます。学校では成績も良く、問題行動を指摘された事はありません。アドバイスをお願いします。
幼かった子供が、気が付けば自分より背が高くなり、自分は何でもよく知っているといった態度をとり始める時期は、親にとってもかなりの転換期です。
子供が小学校を卒業するのは学区によって5年生か6年生と異なりますが、5年生の半ばを過ぎると、子供たちの体つきが変わってきます。特に女の子の体つきの変化は大きく、子供によっては本当に小学生なのかと思わせられる女性的な体型になります。そのため、6年生が小学校にいる学区では、ティーンと見まがうほどに成長した子供たちの存在に違和感を覚えるものです。
この年齢になると、まだ幼い体型の子供もクラスメートの成長ぶりや服装、態度などに大きく影響され、「自分はもう子供じゃないから、自分の好きなことをするのだ」といった考え方になるかもしれません。
ただ、見かけが発達したとはいえ、考える能力や脳の発達はまだまだ幼いものがあります。また、この時期はホルモンのバランスが崩れ、理論がなかなか通じなかったりすることもあります。体が大きく、えらそうに話をするので、親の方もついつい大人の理論を持ち出してしまい、ますます話がこじれることも多々あります。
ご相談のケースで、最も注目する必要があるのは、子供の感情の起伏と癇癪の問題が、家庭では起こっているのに、学校では問題になっていないという点です。これは、子供が自分の感情をコントロールできるのに、家庭ではあえて自分の感情の起伏を他人にぶつける選択をしている事になります。
子供の成長期の不安定さを認識しつつ、どのように躾けていくかは、子供の性格にもよりますが、結構なチャレンジです。完全にティーンの時期に突入する前に、怒った時にどうするべきかを教えていくのが最善策です。基本的には、いらいらしたり、怒ったりした時に、人を傷つける発言や行動をすることは良くないことを規則とし、親自身もそれを実行することが大切です。
プリティーンやティーンエージャーの躾は、理論で説得しようとするよりも、子供のムードやボディランゲージを読み取ろうとすることをお勧めします。この年代の子供たちは、発言の内容で判断するのは難しいものです。
子供たちは、なんでも知っているとか、放って置いてほしいといった態度をとるかもしれませんが、それを冷静に受け止め、子供が穏やかでなんとなく話をしたそうな時に、説教をするのではなく、話を聞いて、アドバイスをする姿勢が鍵となります。もちろん、普段から何かあったら話ができる親子関係であることも重要です。
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高田 Dill 峰子さん
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