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相談「外国で暮らしたいのに踏み切れない。適応障害ではと疑っています」

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ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com

初めまして、角谷先生。このページを見て、私も適応障害に長い間かかっているのではないかと思いました。実際、自分がこれからどうすべきか、どうしたらよいのかわからず、精神が病んでいるのではとよく思います。

10代の頃から外国での生活に憧れ、オーストラリアに行くことが私の生きる目標でした。予想以上にあちらでの生活は楽しく、お金がなくても日に焼けて真っ黒でもダニに食われようとも毎日が充実してハッピーでした。たくさんの笑顔と思い出を持って1年という限られた期間を思う存分エンジョイしてきたのです。帰国後は田舎の刺激の無い毎日にやる気が起きず、日本社会には日本のやり方があるのは頭でわかっているのですが、保守的なことや人に嫌悪を感じてしまいます。いつも心の中には "我慢" している自分と "理解" しよう、受け入れようという自分がいて当の本人はその間でどうにもならなくなって、一人になると悲しい気持ちになって泣いてばかりいます。もともと、感情の起伏が激しい単純な 単細胞なんだと思います。自分でもはっきりわかるんです。今の私には生きる目標がないと。朝になったら死んでいるといいのにと思うことが何度もあります。原因はわかっているのですが、どうしたらよいのかわからないのです。目標を見つけるのがこんなに難しいことだなんて思ったことがありませんでした。その後、13ヶ月程旅に出て今年の3月に帰国しました。結局のところ、同じところ(問題)へ戻ってきてしまいました。外国で生活したいと思うのですが、色んな面で躊躇する自分がいます。年齢的なことや能力的なこと、とってもネガティブな考えが私を苦しめています。情緒不安定で精神科に行った方がよいでしょうか?

p.s.「青山いたるところにあり」に、感動して泣いてしまいました。

回答:「青山いたるところにあり」に感動するということは、今いる環境では自分は輝けない、と思っているようですね。一年のオーストラリアの生活がエンジョイできたということは、あちらでは適応障害はなかったということ、そして13ヶ月の旅行ができたということも、あなたが様々な環境に適応できる人だと言えると思います。

では、何があなたを苦しめているのでしょうか?外国で生活したいと思っている "目標" が達成できないでいるから?それとも自分の能力と年齢を疑っているから? 夢を追うのはいつからでもできます。5年かかっても10年かかってもいいじゃないですか。ずっと後になって、「ああしとけばよかった」と思うよりも "今" やり始めましょう。自分はできないんじゃないか、もう遅いんじゃないか、なんて、やりたいことをやらないで一生過ごすよりも、やってみないとわからない!とやってみましょう。とっても素敵な将来が待っているかも知れません。失敗したとしても、「やってみたんだ」という自信が、次の目標に向かう意欲と勇気を与えてくれるはずです。

掲載:2001年5月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



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