ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん
2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com
48歳の妻が、買い物に行きたくない、食事の用意が出来ないと遁走を繰り返し、昨日、三度目の入院をしました。この鬱状態から抜け出せる方法はないものでしょうか。抗鬱剤は一年近く飲み続けていますがなかなか気持が上向いてきません。何かアドバイスをお願いします。
回答：奥様はかなりのうつ状態のようですね。そういった時、簡単なアドバイスや助言だけでよくなることは考えられません。腰をすえて、週に一回程度のカウンセリングを薬と共に続けることをお勧めします。過去の研究によると、最も効果のあるうつ病の治療はカウンセリングと投薬療法の併用であることがわかっています。抗鬱薬にも様々な種類があり、自分に合った薬とその分量を見つけるには3ヶ月から6ヶ月かかります。というのは、ほとんどの抗鬱剤には解熱剤や精神安定剤などのような即効性がなく効き目が現れるのに2～3週間かかるためで、副作用のことも考えるといい薬に出会うまでの期間は長く辛い道のりです。新しい薬が必ずしもよいとは限りません。あくまでもその人に合った薬がわかるまで根気よく続けることが肝心です。うつ病は6ヶ月から1年の治療で好転するので、大変であるとは思いますが気長にサポートしてあげてください。
カウンセリングで一番大切なのは、彼女の話をちゃんと聞いてくれ彼女と "合う" カウンセラーを見つけることです。日本でカウンセリングを受けたことのある人達に聞くと、「カウンセリングの時間中、ほとんど先生が話していて、自分の話をする機会がありませんでした」とか、「カウンセリングといっても15分ほどで、いくつかアドバイスをもらっただけでした」といった話を聞きます。カウンセリングの知識と経験があり、1時間はじっくり話を聞いてくれる人を見つけてください。それでもうつ状態が続くようでしたら、専門医に相談して薬を変えるなど、別の治療法を考えてみてください。
掲載：2001年10月
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