ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん
2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com
小学生6年と4年生の母親です。子供に優しくしてあげられなくて悩んでいます。宿題など聞かれるとすぐ「なぜわからないの?」と子供を叱ってしまいます。「お母さんはいつも怒っている」と子供達も言ってます。いつも反省するのですが、どうしても優しくできません。「友達が来てる時ぐらい、やさしくして」とも言われます。私はもうすぐ40歳。フルタイムで働いてます。主人はアメリカ人ですが、家事や育児には全く協力的ではなく、それもストレスになっています。
回答:とても疲れていらっしゃるようですね。フルタイムで働いて、家事も育児もというのは大変だろうと思います。アメリカはデイケアが普及し、女性が母親になっても働くのがあたりまえのようになり、女性の地位が向上したように見えますが、実際に家事や育児を大部分負担しているのは、依然として女性、という家庭は多いのです。今のあなたの働きぶり、責任の多さを考えると、「子供にやさしくしてあげられない」ことは当然かもしれません。
一日が仕事とやるべきことで終わってしまう日々が続いているのではありませんか?一週間のうち、二時間でもいいので、自分のための時間を作ってあげてください。何かあなたが好きなこと、楽しいこと、うれしいことをしてください。もし、そんな時間を作るのは不可能です、と思われるなら、ご主人に「私が二時間、自分のために一人になることが、子供のため、あなたのためにもなるのだから、協力してね」と頼んでみましょう。まず、あなたが生活の中に喜びを見つけることが、何よりも優先です。子供にやさしくするのはその後です。なぜなら、母親は家庭のカナメだからです。いい母親は家族のためにのみ生きる人ではありません。いい母親とは、まず、幸せな女性であるべきです。40歳という年齢も、きっと大きな意味を持っていると思います。人生85年としても、今からいろんなことができますよ。子供の将来だけでなく、ご自分の将来にも絶対に夢を持ってください。きっと、まだたくさんやりたいことや、やってみたかったことがあると思います。
まず、一週間に二時間から始めてみてください。きっと何かが変わっていくはずです。それと、疲れたら休んでくださいね。
掲載:2001年9月
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